内容説明
見えない監獄のような暮らしの果てに、裸足のまま放り出されたシンデレラ。
母亡き後、父に捨てられ、冷たく無情なおばと暮らすプルーデンス。良縁を探してくれると言うおば夫婦に連れられ旅をしていたとき、プルーデンスは一人部屋に泊まることになっていたはずが、翌朝目覚めると、見知らぬ男性の部屋に横たわっていた。姪が汚されたと叫ぶおばの声が、宿じゅうに響き渡る。まるで身に覚えがないし、体も痛んでいないけれど……いったい、何が?状況もわからず自室へ戻ると、彼女の荷物はおば夫婦と共に消えていた。文字どおり着の身着のままで放り出されたプルーデンスは、見かねて手をさしのべてきた例の見知らぬ男性を頼るほかなかった――まさか彼が、旅人に身をやつした、第7代ハルステッド公爵とも知らず。■高貴な身分ながら訳あって人知れず巷を旅する公爵と、勝手のわからない土地で無一文になってしまった娘。おたがい一つのベッドにいた理由が謎のまま、気まずい思いをしつつも行動を共にして……。大人気作家A・バロウズが贈る、至福のリージェンシー・ロマンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょう
17
面白そうなシチュエーション!と読み始めたのですが、ごめんなさい!お話しが頭に入ってきませんでした。ヒロインの叔母夫妻の暴挙の理由等々をヒロインとヒーローが推察しながら進むのですが、お互いに秘密にしてることや、相手を誤解しての会話で、なんかモヤモヤ。そんなお話しは多々あるんだけど、なんかダメでした。とはいえ、投げ出してしまう程ではなく、なんとか最後まで読み終えました。2018/10/04
Michelle
12
ロマンス小説って、同じ作家が書いた本でも作品によって優劣の差がかなりある。こちらの作品は優の方ではないかな。アニーバロウズ、実はとても気に入っている。寿司とかステーキというご馳走ではないけど、お腹に優しいきつねうどんみたいな感じ。身寄りがなく仕方なく叔母に引き取られていたヒロインが、宿屋で厄介払いにされて、身分を隠した公爵と行動を共にすることに。最初の印象よりかなり逞しいヒロインと、思うようにスマートな行動が取れないヒーローだけど、2人の人物像に好感を持った。2021/05/21
mum0031
5
伯爵の孫娘のプルーデンスと、公爵のグレゴリー。 目覚めたら、全裸で見知らぬ他人とベッドの中。後見人の叔母に、置き去りされたプルーデンス。 はめられた公爵は、プルーデンスを助けるが、スリに合い無一文に。 紆余曲折しながら、互いへの気持ちを確信し結婚。 叔母さんは、とんでもない人だけど それを許せるプルーデンスが良い。 2018/04/12