内容説明
ある日、突然、石油が断たれた! そのほとんどを輸入に頼る日本がなすすべもなく麻痺し崩壊してゆく姿を、なまなましく描き出した衝撃の問題作。原油高、テロ、自然災害が相次ぐ今、30年ぶりに復刊する警世の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
6
作家堺屋太一氏が官僚時代、石油がもし日本に入ってこなくなったらどういう風になるのかシュミレーションして、その日本の惨状を書いた予測小説。しかし、書き上げた当時、オイルショックが実際に起こり、世の中の不安をあおるのを防ぐため発売を停止したいわくつきの作品。福島の事故により、原子力の不安を抱えている現在だけれども、その原子力を進めてきた大元に、資源を持たない国が、その資源の供給路を断たれた時にどうなってしまうのかという、底知れぬ恐怖感があるんだなと感じました。2012/01/27
hiyu
5
資源等を海外に頼らざるを得ない現状であれば、常に生じうるリスクでもある。このタイトルにはいくつかの意味が込められている。新型コロナウイルス感染症の流行当初と重なる部分もあっただろうか。途中で吉崎がもらした言葉は理解できなくはなかったが、片面だけの主張かなとも感じていた。2025/04/14
コニタン
4
油断とは油が断たれることと知り、勉強になりました。2016/04/26
タザキ
2
環境を守るためだった石油備蓄基地建設反対運動が、日本の備蓄量を減らし、中東戦争により石油が入らなくなった時の大ダメージを引き起こす。今では十分な備蓄があるが。高度経済成長、大東亜戦争、明治維新、幕末、いつも世論は極端から極端に変わる。みなそれぞれの時代で正しいと思った事の結果。2015/06/08
check09
2
中東戦争でホルムズ海峡が封鎖されると、200日後には石油不足が原因で300万人の死者が出る―。通産省の課長補佐の発案で1971年に試算された結果である(通産省は無関係という)。当初は報告書として出版するつもりだったが、広く読まれる小説にすることにしたという。印刷にかかろうとしたら実際に中東戦争が勃発、国内を混乱させないため一度出版が見送られたというエピソードもついている。現在は石油の備蓄が増え、エネルギー源も多様化したためそれほどの被害はでないと断っているが、石油の大切さは変わらないとも言っている。2011/07/01




