ちくま学芸文庫<br> 頼山陽とその時代 下

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ちくま学芸文庫
頼山陽とその時代 下

  • 著者名:中村真一郎【著】
  • 価格 ¥1,705(本体¥1,550)
  • 筑摩書房(2017/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480097798

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内容説明

「私は頼山陽という一人物を、小説的な想像力のたすけを藉りて再現することを目的とした」(本書「後書」)と述べるように、著者が山陽や周辺の人々を捉えるさまは、一読忘れがたい面影を残す。そこから感取されるのは、江戸後期の知識人たちとわれわれとのまぎれもない同時代性である。本書はまた、著者自身の人生が山陽のそれと呼応し、その関係の解明に力を費やした探究の跡でもあった──。下巻では、江戸の学者や山陽の弟子、諸国の知友などを眺めた後、畢生の書『日本外史』をはじめとする文業を論評して筆は擱かれる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

81
中村真一郎がフランス文学から日本の思想家へと作品の転換を行って最初の大著がこの作品です。これを含めた三部作をようやく読み終わりました。頼山陽の生涯とその交友関係、弟子、作品について網羅的に書かれていて大著の割には人名などがかなり出てくるものの読みやすさがありました。最近読みなおした「言志四録」の著者の佐藤一斎についても交友があったようでかなり書かれています。2024/06/20

isao_key

13
下巻には、上巻からの続きで山陽の交友関係、弟子たちについての記述、山陽が出版した著作に関する考察が書かれている。佐藤一斎に対する人物評が興味深い。大塩中斎は日頃から陽朱合一を唱える一斎を尊敬し、接近を計り、世間でも一斎も中斎を認めているものと了解していた。ところが、中斎が国事犯の汚名を着ると、一斎はすぐに中斎を見放した。また渡辺崋山が高野長英と逮捕されたとき、友人や弟子たちが救解運動を開始し、弟子の一人が崋山が最も信頼していた師である一斎にも運動の参加を要請したところ「自分の及ぶところではない」と断った。2017/08/07

tkm66

3
合間を縫って読む事、実に半年以上!難物だが、この首根っこを掴んで引き込まれるのは〈闘う読書!〉って感じで嫌いではない。内容も楽しかった。2018/02/12

iwasabi47

3
人間の一生は幾つかの可能性を捨てることによって、ひとつの道を実現するのである。(下 p.319)2017/04/21

Hotspur

0
モダニズムへの近接2018/01/20

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