内容説明
全国高校戦争学大会に参加している、埼玉政府首相の三田村涼花(高校一年生)は、河川敷に迫撃砲を設置している部員たちに演説をはじめた。「こ、今回の作戦の目的は、その……東京の勢力圏を荒川から隅田川まで押しやることです。小さな戦いですが……それでも、わたしたちにとっては、きっと……」 興味のなさそうな顔でそっぽを向いている仲間たちを見て、涼花はやけっぱちになった様子で、妙なことを口走った。「べ、べつにいいんです。話を聞いてもらえないのは慣れています。お弁当だって、トイレで食べています。わたし、友達いないから」 そして涼花は大きく息を吸い込み、瞳に眩い光を耀わせた。「皆さん、戦争をはじめましょう」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんけー
18
う~ん...?タイトル買いなんだけど?読み終わって凄く複雑な心境で。あとがきの作者の言わんとしたい所も理解出来るのだが、何故か府に落ちなくて(^_^;)戦争を部活の一端として描くのは面白いが古今東西の故事やら熟語、諺を大上段に構えて女子高生に言わせるのは何か違和感が付きまとって?「艦コレ」とか「ガルパン」の様なしっかりした土壌設定がある分には構わないのだが...。白蓮と言うキャラに至っては法華経?を唱え出すし(^^;あと、ヒロインに訴求力が無さすぎ。敢えて個性を出す為の狙いだと思うけど、読んでてイラっと→2017/06/17
中性色
15
こいつの肩は赤く塗らねぇのか?いや、元ネタ的には違うけれど。ぱっと見の背景や媒体から考えるとゲームライクな戦争物なのかと思ったら、内政政治部分がメインといえるレベル。それに特にこの手のものは初期は人物を少なく掘りを深くがいいんだけど、見事に逆方向に向いているんだよな。思想もキャラフレイバーに収める程度がバランス的によさそう。それが信仰の邪魔にもなってるし。そして成海は結局なんのためのポジションだったんだか。総じてほめづらいラノベも久々としか。個人的には香椰が好み2017/06/22
ナカショー
15
戦争×政治×部活みたいな話。読みづらかったけども何だかんだで楽しめた作品。続きが出れば読んでみようと思います。2017/06/12
真白優樹
11
教育改革で戦争学が導入された世界で、少女達が政府を作り覇権を賭けて戦う物語。―――青春は、戦争で出来ている。疑似的故に誰も死なない、だけど超本格的な戦争。これはそんな派手な戦いが繰り広げられる世界で、少女達が勝利を分かち合う事を目指し青春を過ごす物語である。故にこの癖になる青春は輝いており、だからこそ面白い。きっと貴方も一緒に戦争という名の部活をしたくなる筈である。始まったばかりの戦争、歩き出した戦争を否定する夢はこの先、どんな戦火を歩み、どんな轍を刻んで先へと向かうのか。 次巻も楽しみである。2017/06/10
HANA
10
都道府県間で戦争を行う部活の話。埼玉と東京という2つしか出てこないけれど、途中どちらの話をしているのか不明になる部分が多々。設定もキャラクターも良いと思うので、もう少しじっくり展開していっても良かったのではと思ってしまった。2017/06/27