内容説明
ミステリーマニアの組織の例会が、会長の経営するホテルで開かれた。特別ゲストはクイーン、メグレ、ポアロ、明智小五郎の四大探偵。その席に自ら名探偵と称する青年が闖入、殺人の匂いがあると予言。果たして奇怪な殺人劇が連続して！世界的名探偵達はどうする？傑作パロディ「名探偵シリーズ」第3作。
目次
第一章 Ｍ・Ｍ・Ｍ
第二章 神秘のヘイゼル・アイ
第三章 混乱と予見
第四章 第二の殺人
第五章 第三の殺人
第六章 チェーン・ロック
第七章 第四の殺人
第八章 心臓薬
第九章 第五、第六の殺人
第十章 若きミステリー・マニアの推理
第十一章 左文字京太郎の推理
第十二章 老いたる名探偵たちの推理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
49
クイーンにメグレにポアロに明智小五郎。 4人の探偵や刑事たちが登場するシリーズ第3弾。 ミステリーマニアの会に呼ばれた4人がホテルに集まるが、そこで始まる連続殺人の幕。 更にそこには自らを名探偵と称する左文字京太郎が現れる。 事件自体に4人はほとんど関与しない。 左文字が悉く事件の場に居合わせ、解決を試みていく役割。 その事件の後に4人が見据える真相。 老いたとはいえ、やはり彼らは名探偵であり名刑事なのだ。2023/08/16
セウテス
40
名探偵シリーズ三作目です。お馴染みの名探偵四人が、ミステリーマニアの会のパーティーに招待されます。ところが、そのパーティーに自らを名探偵と称する青年が乱入します。今回は、警察と一緒にホテルの３２階に閉じ込められたうえに、警官がホテルの廊下に配置されているなか、それでも事件は起こります。かなりレベルの高いネタばれ会話と、探偵と犯人との息詰まる知能戦が楽しめます。最初にYの悲劇や獄門島の翻訳に関する話が在りますが、この作品はそれくらいの名作は、読まれているマニアへ向けて書かれたのかも知れないと、思われます。2014/08/01
hnzwd
24
西村京太郎による名探偵シリーズ第三弾。ホテルでの連続殺人事件が舞台となり四大探偵、、ではなく、次代の名探偵を称する左文字が活躍します。ラストのたたみ方はもう少しひねってもらってもいい気がしましたが、、ドルリー・レーンのシリーズを多少意識しているのかな。2022/06/17
いづむ
13
名探偵シリーズ3作目。おなじみ4人の世界の名探偵が日本に集められ、彼らの目の前で招待者であるホテル王が急死。そこから始まる連続殺人事件を止められるのか。トンチンカンなプライドで暴走する吉牟田警部補に「またお前か！」と目を覆いたくなる気持ちになり、4人の老名探偵たちの傍観ぷりにもじりじりし、後の左文字進の原型かと思われる自称青年名探偵に最後の望みをかけました。が、やはりそれでは終わらなかった。読後の余韻も良し。2022/06/26
Masaaki Kaneda
12
懐かしの名探偵シリーズ3冊目 約３０年ぶりの再読です 科学捜査の進化にビックリしますね 名探偵いなくなるはずやわ2019/03/23
