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内容説明
「絶対ない」は絶対ない――。『まぐれ』『ブラック・スワン』のタレブが、経済、金融から、テクノロジー、人生、健康、そして愛まで、この不確実な世界で不確実性を飼いならし、したたかに生き延びるための唯一の考え方「反脆弱性」について語り尽くす。
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ビジネス書三昧本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
45
読み終えて数日立つせいでさらにレビュが書きにくい。個人的にいうと、理屈よりも現場的な仕事ばかりやってきているので言っていることがよく分かるところが多い。そうだ、あまりに複雑すぎて変数が多すぎるのだ。全部を理解できて、すべてに賛成するというつもりはないが、刺激的。数年後にまた著作の全作品を再読したい。良書。2023/10/21
ジョンノレン
44
上巻に引き続き医原病についても熱く語る。直前に読んだモリー・マルーフの本同様スタチン常用に警鐘、負の非対称性とのこと、他に選択肢あるのかなぁ。「統計的に有意」も当てにならないと。回帰分析結果の解釈ミスで脂肪が悪者にされたり、厳密な統計学の観点からすると塩分と血圧の関係も法則というより例外とかってほんとですか?スティグリッツが症候群になってたりハンムラビ法典に飛んだり、生まれも育ちもレバノンギリシャ聖教信者のラジカルな舌鋒に当てられっぱなし。→2025/08/04
booklight
32
【感想】こういう人いるよなぁ。予測可能なことを嫌い、オプションを持ちたがる。そればかりじゃないよね、とも思う。それに倫理の話まで入ってくると、確かに甘い汁を吸い続け、利益誘導のために嘘ばかりいう人種(銀行家や証券会社やプロ経営者)もどうかと思うが、トレーダーであったことはどうなの?とも思ってしまう(浅墓?)。職人やタクシー運転手が反脆いというがそうかな?そういう勇み足が、本来の「反脆弱性」の面白さを半減している。もちろん勇み足を含めての面白さもあるのだが、それがセットでこの量だと少し胃にもたれるな。2019/10/13
赤星琢哉
25
世の中は変動性・不確実性があり予測不可能である。しかし多くの人々は未来を予測し安定性を求める。そしてそれに漬け込む輩が跳梁跋扈しているのが現代。このような世の中をどのように生きていけば良いかを説いたのが本書。基本的には予測できないことは下手に予測せず、変動性を好み(得をする)、大きく負けない状態で、大きく勝つポジション(無限大のアップサイド)を持っておく。後半難しくまだ消化仕切れていない部分はあるので、もう少し時間を置いて再読してみたい。良著です。2017/09/26
ちくわ
19
上巻読了後2年越しに下巻を読破。「朝ごはんは不自然だ」は衝撃的でしたが、それほど私に、いくつものコペルニクス的発想の転換を促される本でした。秩序を追求しすぎることは脆弱も招くので、過干渉気味だと思ったら、どっちが人間(動物)らしいか、を考えると良いと思いました。(☆5)2023/07/15