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内容説明
「万にひとつ」が明日来る――。『まぐれ』『ブラック・スワン』のタレブが、経済、金融から、テクノロジー、人生、健康、そして愛まで、この不確実な世界で不確実性を飼いならし、したたかに生き延びるための唯一の考え方「反脆弱性」について語り尽くす。
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ビジネス書三昧本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
55
レビュし損ねていてようやく再読し書く。著者の提唱する反脆弱性、Anti-fragileについて。頑健さ、脆弱さとは異なる三番目の概念。想定外の出来事ブラックスワンを避けることはできない。できないからこそ、その備えと、逆にそれを利用することの戦略など。多数のエピソードや概念で論じていく。頭でっかちの学者や官僚への批判は相変わらず。著者もわかっているがわかりづらさがあるが、びんびんと共感できる。まあ説教臭さもあるのだが。この著者の入門としてはどうかと思うが、分かりにくさのせいか、再読を要求する本。おすすめ。2023/10/17
ジョンノレン
47
レバノン出身、大学でリスク工学の教鞭を取りトレーダーも経験した文筆家であり哲学者である著者が豊富な知見を駆使して、世に蔓延する様々な虚妄を断罪しつつ反脆弱性の大切さと有用性を多面的に語っていく。心的外傷後成長なんてものがあるんだ。トップダウンよりボトムアップが有為。医療においても健康においても足し算より引き算によるストレスがずっとまし。セネカのこそが感情を手なずけ、得るものと失うものの非対称性を深く認識し反脆さに持ち込む知恵を発見していたと持ち上げる。そしてバーベル(二峰性)戦略に行き着く。2025/07/29
sayan
44
「ブラック・スワン」の著者は本書で、現状維持が困難になった場合被害を受ける事を「脆い」とし、被害を受けない事を「頑健」、そして困難なかで得をする事を「反脆い」と定義づける。他者の「脆さ」と引き換えに「反脆さ」を手に入れるべからず、と倫理規範を明言する。現在の文脈では新型コロナが猛威を振るう中、例えば「マスクの転売・不当価格ビジネスで利を上げる」行為を断罪しているように映る。ところで、著者の議論は政治、哲学、文学、経済等、多様な領域を横断する。ポイントを整理するのが大変だ。下巻でもう更に理解を深めてみたい。2020/04/18
booklight
37
複雑系の事象を線形と見誤ると、誤差が大きくなり、突如現れる事象に対応できなくなる。複雑系を予測できると考えずに、その結果に対応できるようにすること、むしろその予測できなさをプラスにすることを「反脆弱性」としている。線形にありがちな後付けな理論(バブルやリーマンやフクシマは防げた?)を挙げつつ、ベンチャーの有意性(多くが失敗しても少数の圧倒的な成功により全体ではプラスになる)などでその有効性を論じている。何もかもは複雑系ではないが、ちょっと理解がなさすぎると。予測無用といわれると確かに世界観が変わるなぁ。2019/10/13
赤星琢哉
31
むちゃくちゃ面白い。共感できる部分も多く、とても好き。さて銀行職員とタクシー運転手、どちらが反脆い(もろくない)だろう?自分の安定していると思っている人生は、この本を読むと、実はとても危険で不安定なものだと、気付かされるかもしれない。世界は不安定なものだから、不安定や変化を楽しみ、失敗やストレスを糧にできる人が反脆く、うまく生きていける。下巻も楽しみ!2017/09/11
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