風が吹いたり、花が散ったり

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風が吹いたり、花が散ったり

  • 著者名:朝倉宏景【著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 講談社(2017/06発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062205344

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内容説明

汗も涙も笑いも本物だ 本年度青春小説の大本命!視覚障害のある、さちの伴走者となり、盲人マラソンに挑むことになった亮磨。クソみたいな夢も、ブラックバイトの日々も、二人で走ればどうでもよくなってくる――。でも、僕は彼女に嘘をついている。本当は隣を走る資格なんてないんだ。『白球アフロ』でファンを増やす小説現代長編新人賞出身の新鋭が放つ、ド直球の勝負球!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

167
朝倉さんといえば野球モノという印象でしたが、本作は一気に作風を変えてます。とあるコトから視覚障害のある女性ランナーの伴走者として、マラソンに挑むことになった過去にワケありのフリーター青年が自分を見つめ直し、再起していく青春ど直球なお話です。主人公をとりまく人々も、個性あふれる面々で読んでいて、まったく飽きない作品でした。爽やかな話だけではなく、シリアスな問題もさりげなく取り入れ、読者に理解を促すそのスタイルはなかなか他にはない感じです。久しぶりに終始、涙腺が緩みっぱなしの素晴らしい作品に出会いました。2017/10/22

ゆみねこ

76
朝倉宏景さん、初読み。盲人マラソンにエントリーする、視覚障害者の「さち」の伴走を勤めることになったフリーターの亮磨。亮磨は重い現実を背負っているけれども、彼の成長物語でもあり、とても読み心地は良かったです。バイト先の社長、最初はブラック企業の経営者かと思いましたが、いい人で良かった!2017/09/01

真理そら

61
「ずっと大むかしから、風が吹いたり、花が散ったり、変わらないんです、きっと」でも今は今だ…保護観察中の19歳の亮磨は居酒屋チェーンで希望もなく居酒屋社長の方針であるハイテンションにもついて行けず生きていた。駅でぶつかった相手・さちに視覚障碍者マラソンの伴走を頼まれる。箱根を目指していたランナーとさちとのランニング練習で少しずつ変化していく亮磨だが、居酒屋の厨房の愛は亮磨の変化が辛い。愛の持つ障害が読者に伝わるように、しかもかわいく描かれているのがよい。スポーツ小説としても若者の捲土重来小説としても楽しめる2023/08/18

さおり

51
図書館本。お気に入りさんの感想に釣られて、朝倉宏景さん初読みです。視覚障害者のマラソンの伴走者をする男の子のお話ですが、この男の子がなかなか闇のある子で。見てて危なっかしいので、始終ハラハラしながら読みました。他の登場人物も、なんだか危なっかしい人ばっかりやし。で、結局おもしろかったです。もう少し気の利いたタイトルつけたら良かったのに、と終盤まで思っていたけど、最後まで読んでみれば、このタイトルがいいんだねぇ、これも結局は。2017/11/07

ユザキ部長

48
面白かったんだけど、テーマ、フレーズはなんだったんだろ?「悪あがき」「捲土重来」「風が吹いて花が散っても」って、古の事??額賀澪さんタスキメシの「努力は人を裏切る」みないな衝撃的なワードが欲しかったな。展開も読めまし。もうちょいだったな。何れにせよ、走る小説は良いよね、光り輝く情景が眩しいもん。2023/09/09

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