内容説明
シーズンオフの別荘地。見回り中の保安管理人は、無人のはずの別荘で、少女に銃口を突きつけられた。恋人を待っているという少女と、自らの過去を思い出しながら交流するのも束の間、彼女を追う男達が現われる(表題作)。誘拐事件の“メッセンジャー”を務めることになった「私」は、新宿で、背が高く、独特な目をした刑事に声をかけられ……。大沢作品の人気役者達が共演を果たす「再会の街角」を含む全9篇、極上の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森オサム
39
ノンシリーズの短編集。上手く行けば連作を構想したのかも、な終わり方の作品も有ったが、そうなったのは「ジョーカー」だけと言う事で、推して知るべし,で少々残念な内容。しかも著者の良い読者では無い私は、目玉の書下ろし「再会の街角」を読んでも誰が誰だか分からないと言う体たらく。では全くつまらなかったのか、と言うとそうでは無く、「湯の町オプ」は長編で読みたかった位魅力的な設定だし、「カモ」も中年以上の年代にはジワリと染みる好編だったと思う。とは言え、多数の著作が有る大作家です、本作を敢えて選ぶ理由は余り無いかと…。2022/06/25
Syo
29
さすが です2022/03/23
りちゃ
11
どっぷり、ハードボイルドに浸っていたところへ、まさかの「ローズ」で一気に異次元へ。そして締めの「再会の街角」これは最高だ。ここであの高校生に出会えるとは思っていなかった。2018/09/17
魔魔男爵
8
オットー・ペンズラーやジェイムズ・エルロイ好みの文学的なハードボイルドと、漫画原作になったSFハードボイルドと、大沢三大キャラが集結する話が印象的な珠玉の短編集。2017/07/06
go
7
自分の中では結構当たり外れがあったというか、冬の保安官、湯の町オプとかは凄く好きだった。逆にローズシリーズはちょっときつくて、2と3は飛ばしてしまった。全体的にはまあまあ。2020/07/29