内容説明
又吉直樹さん絶賛!
天才演劇作家の妄想と日常が交錯する
待望の初エッセイ集!
1985年に北海道で生まれ、
2007年に「マームとジプシー」を旗揚げして、
26歳のときに演劇界の芥川賞とも称される
岸田國士戯曲賞を受賞。
――故・蜷川幸雄氏も一目置いた天才演劇作家が
女性週刊誌『アンアン』にて
思うがままを言葉にして焼きつけた
不可解な女子たちの
からだ、
きおく、
におい、
あるいは、そのすべて。
「振り回されること自体が、気持ちいいのはなぜだろう。
振り回されて、豊かな気持ちになるのはなぜだろう」
日々、悶々と女子たちを傍観して生きる男の日常が明かされる
妄想系エッセイの最高傑作、ついに完成!
又吉直樹さん絶賛!
「透きとおった変態性と切なさが最高でした。」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
panashe
26
1/5くらい読んで変態本か?と思ったけれど。 最後まで読んだらこんな事もあんな事も、女子って素敵!って思ってくれる貴重な人なのかも?に変わってた。舞台では細かーい事まで拘るらしく女優さんのブラジャーまで藤田さんが決めるとか? 女優さんも大変だな。2017/08/06
江藤 はるは
8
僕達はみんないつでもそうです 女の子の事ばかり考えている2020/04/26
chisa
8
劇団マームとジプシー・藤田さんのanan掲載エッセイ集。舞台は何度か観ました。おんなのこのことをどうしてこんなに分かっているのだろう…と思っていましたが、飽くなき観察と探究の賜物だったのですね。おんなのこに魅了され、細部まで見つめる突き抜けた変態性に、あははと笑いときに涙し、色んな顔して読みました。おとこのこ とおんなのこ。分かり合えないから興味が尽きないのですね、お互いに。2017/04/23
エリンギ
5
藤田さんは、変態じゃないわけがないとは思っていたけど、思っていた以上に、すがすがしく変態だった。 けど藤田さんの変態性に頷けてしまう自分もまた変態だと思った。 それから、藤田さんが私の恋人でなくてよかったと思った。もしそうだったら嫉妬に狂うと思うし、藤田さんも私とは長く付き合えないだろうと思った。 でも私は男性から変態的に愛されたいタイプなので、あと、本当は嬉しいのに嫌がるふりをするタイプなので、相性いいかも…ってこんな妄想をするあたり、自分も大概だな。笑 自分の臭いで目が覚めた話がとてもよかった。男と女2017/04/14
みすたー
4
女性の、普通なら汚い・嫌だと思えるような部分でさえも、プラスに捉えて好きだと言える(いい意味での)変態性が際立っていると思いました。その感覚がたとえ自分に理解できないものであっても、登場する女性の姿が自然に想像できて少しずつ好意的に思えてきます。軽やかな文章でとても読みやすく感じました。2017/09/19