内容説明
討幕派の勢いは激しさを増し、幕府軍が追いつめられてゆく中、歳三はかつての仲間たちとの悲痛な別れを味わうことに。それでも信じる道に奉じ、蝦夷地で戦い抜いた歳三が最期に見たものとは。慟哭のラスト!
※本書は、二〇一五年三月に小社より刊行された単行本『土方歳三下』の第四部以降を文庫化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
53
幕府軍と倒幕軍の争いは激しさを増します。鳥羽・伏見の戦いで幕府軍が敗れたときはやはりショックを受けてしまいました。仲間たちと別れても戦いの道を選ぶ土方さんですが、悪化する戦況には打ち勝つことが出来なかったのですね。でも、その信念は凄いことだと思います。最期に見た景色を共に見たような気がしてなりません。2021/12/22
けぴ
43
いよいよ、五稜郭の戦い。圧倒的戦力を誇る新政府軍に対抗する蝦夷政府軍。土方歳三は抜群の作戦と度胸で局地戦で勝利をあげていく。しかし次第に兵隊、弾薬も尽きていき、最期は凶弾に倒れる。負けると分かっていながら最善を尽くす姿は真田幸村を彷彿させる美学を感じる。今回の作品では土方が函館で思い人の佐和と短い逢瀬を楽しむ様子が救い。『燃えよ剣』に匹敵する読み応えでした。2025/11/27
からす
27
全体を通して、読みやすかった。自分なりこれまで読んだ小説や、残されているもので知っていたりすることがあったりして、”土方歳三”はこんな人物なんじゃないか、という像で見てしまうところがやっかいではあったが、”鬼副長”、”常勝将軍”、倒れるまで目が離せない作品だった。この作品を読んで、この時代だからこそ生きられた人物だったのだと、強く思う。2017/12/06
佳乃
26
新旧の闘い。国を思う気持ちは同じなのに、うまくいかないものですね。話し合いでなんとか出来なかったのかと思ってしまう。きっと生きていれば熱い漢は変わる日本をもっと違った見方、違った国の在り方を観ていたかもしれない。歳さんの命日は、今更ながら誕生日なことに気付く・・・歳さん、読み終えて胸がいっぱいです。2019/09/02
如水
24
鳥羽伏見〜五稜郭迄。個人から軍隊への戦いに移り、敗戦からの教訓を活かし、拘りをもたず軍略の知識を吸収し、持ち前の『喧嘩屋』としての才能を遺憾無く発揮し、函館戦線では『常勝将軍』と揶揄される迄に至ります。再読なのですが、また楽しめました。ストーリーもですが、作者のバッサリ感が(笑)。徳川慶喜=やる気無くした、近藤勇=勘違い、等。『えっ⁈』と思う一言が上中下巻至る所に散りばめてます。まぁ〜確かにそ〜かもしれんけど。一言で表現する、それも読者の反感持たれない様さり気なく。中々オツな作品でした。2017/07/30
-
- 洋書電子書籍
- Pediatric Emergency…
-
- 電子書籍
- 王妃になる条件【分冊】 3巻 ハーレク…
-
- 和書
- 神経心理検査ベーシック
-
- 電子書籍
- 喧嘩コレクション5
-
- 電子書籍
- 終焉ノ栞 1 MFコミックス ジーンシ…




