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内容説明
東芝、朝日新聞、財務省……彼らの何が、組織をダメにしたのか? 繰り返される組織の不祥事は、なぜ起こるのか? そこには、一流大学卒業のエリート経営者にもかかわらず、コンプライアンスよりも自己保身を優先させ、世間のヒエラルキーに弱い「高学歴社員」の体質があった! 彼らの行動原理は、一体どういうものなのか? 組織を崩壊させないマネジメントとは? 戦場のような現代のビジネス環境で生き残るために必読の一冊。あなたの会社にも必ずいる。こんな人物が「高学歴社員」だ! ●(1)とにかく「リスク回避」を優先する ●(2)つねに「自己保身」を考える ●(3)「世間のヒエラルキー」ばかりを重視する ●(4)「格上」の人間にはおもねり、身内に甘い ●(5)「格下」の人間には極めて冷淡 『高学歴社員が組織を滅ぼす』を改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
14
上念氏による高学歴社員の5つの定義が秀逸。実際の学歴はさておき日本人が共通で抱える欠点と思われ、我が身を省みる必要があるだろう。政官財問わず、エリートとされる組織で繰り返される同じような犯罪的不祥事が何を原因としているか説得力のある一つの見解が得られるだろう。傷つきたくない、既得権を失いたくない、がゆえに道理を無視して保身と情実に流れる人間の狡さ、弱さを知りどう律するかは基本的だけど永久のテーマだと思う。脆弱なマネジメントの罪深さを説くために事例に出される民主党政権、朝日新聞、旧社保庁の醜悪な実態はほんの2017/07/02
フロム
9
目の付け所はいいのに、分析の底が浅くて世の中にこう言う悪い人がいまっせぇ~程度に落とし込まれてい所が悲しい。もっと定量的に高学歴社員が重要ポストの何%を占めると会社は傾く傾向にあるとか、低学歴の集まりだった会社が高学歴の社員にシフトし全体の何%を占めると利益又は売上が低下するとか。そう言うのだろう読者が求めているのは。第一リスクテイカーたれと言ってる著者自身さえ、どちらかと言えばリスク回避思考。老後が暮らしがどうのと辛気臭い事この上ない。そこは老後等ない!俺達にバックミラーはいらない位は言って欲しい。2017/08/24
koheinet608
8
なぜ、少なくない日本企業では「会社の利潤と全く関係ない、仕事のための仕事を、一生懸命行い、労働生産性を下げることに、ある意味必死になり、社内の良識派(現場と顧客重視)を排除してまで、不毛なことをするのか?」 これを理解する鍵が、日本企業のトップ層にいる高学歴社員達の行動様態です。 この高学歴社員たちの行動様態は、非常に奇妙・独特です。 なぜなら、自分達のアクションが、会社の利潤に貢献しないことばかりだからです。ただ、本書では著者の分析はかなり浅めです、しかし提起した問題は、とても興味深いと思います。 2017/12/22
hiyu
7
「高学歴社員」について、これだと誤解を生じさせかねないのではないか。高学歴社員ではなく、違う表現が良かったような気もする。ふと思うのだが、いわゆる高学歴社員だけの問題ではなく、単純に企業規模であるとか、実務経験の差等々、その影響も考慮されてもよいのではないかとも感じる。ただし、後半から終盤にかけて、ああなるほどという思いにもさせられた。2017/09/11
香菜子(かなこ・Kanako)
4
一流大学卒で高学歴の社員たちが高学歴社員病に陥って組織の不祥事を繰り返す、著者の上念司先生はそう主張しているけれど、信憑性が感じられない。高学歴な人間に対する僻みややっかみ、嫉妬が感じられました。2017/07/11