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内容説明
アメリカさん(進駐軍の将校たち)が寄席見物にやって来た。何人もの芸人が登場したがほとんどウケない。だが、人情噺の名人・小吉が「泣かせてみせる」と言う。言葉の通じないアメリカ人を泣かす“無舌”とは?『無舌 三升家小吉』など13話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワタナベ読書愛
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明治・大正・昭和。東京の寄席をめぐる名人上手やそれを取り巻く関係者各位の悲喜劇を、やわらかく温かいタッチで描く人情漫画。第100話~第112話までを収録。 人間がいつの時代でもどんな立場でもおかす間違いを見つめ、その要点を嫌味なく描く。親バカの横車、自己中心的な態度などは今でもよく見かける話だ。逆に大看板を守るためにつらい役回りを忍ぶ人や、恩義を感じてまっとうに生き抜く覚悟を決める人などは、今では語られることが少ないテーマではないだろうか。義理人情が恋しくなったらぜひともページを広げたい稀有な漫画。2020/07/18