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内容説明
高座で噺の最中に、客席の文士に「まずい! 」と言われた左楽は、レアリスムの芸を磨こうと試練を重ねる『レアリスムの左楽』。なまりのひどい田舎者が、噺はダメだが踊りを覚えようと工夫を重ねる『電気踊りの又蔵』など13話。 古谷三敏が話芸の世界をリアルに描いた名作集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドラマチックガス
7
「Doryで無料お試し版の漫画を読もうプロジェクト」1~3巻。古谷さんは子どもの頃読んだダメおやじが、ギャグよりも辛さが勝ってしまい、また毎日新聞日曜版のぐうたらママがあまり好きになれなかった影響でやや敬遠気味だった。でもこの作品は素晴らしかった。基本フィクションというのにびっくり。実在する落語家と同名だったりするのでさらにややこしい。落語家が芸を磨くためにここまでしているのは、現実にもきっとそうなのでしょう。落語の名人芸をまったく楽しめていないんだなと申し訳ない気持ちに。面白かった。2025/06/11
稽子
3
全11巻読了。これ面白いんだよなー。最近の下手な落語マンがよりこれを読めよと思ってしまうが、手に入りにくいから仕方がないか…。
nakatani
0
寄席を作り上げる人々の人情話。血と涙と汗と狂気。 芸のためなら命も削る。まさに職人の世界。 中学生の頃に学校で寄席へ行き、「寿限無」を聞いた。何度も読んで知ってる話だし今更つまらないな、とたかをくくっていたら、とてつもなく面白くて衝撃を受けた。 圧倒的に違う。前座の人が首に血管が浮くほど一生懸命はなしても大して響かなかったのに、気のゆるさと噺の間合いが絶妙で、中学生も先生も5・60のおばさんもおじさん達も笑わせてやっぱりトリに出てくる人はすごいと感動した。 そんなことを思い出しながら読んだ。2017/12/27