講談社文庫<br> 早春の少年 伊集院大介の誕生

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講談社文庫
早春の少年 伊集院大介の誕生

  • 著者名:栗本薫【著】
  • 価格 ¥628(本体¥571)
  • 講談社(2017/06発売)
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  • ISBN:9784062739290

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内容説明

領主に迫られ、天守閣から身を投げた雪姫。戦国時代の悲劇を再現したかのようなバラバラ死体が麓に流れ着く。そして一家六人惨殺事件。転校生・伊集院大介は、残虐さを身につけていく犯人に迫る。「早く大人になりたい!みんなを恐ろしい運命から救うために――」。伝説の名探偵、ほろ苦い14歳のメモアール。

目次

第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章 大団円
文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中原れい

40
14歳の伊集院大介が引っ越した地方都市で自分の役割を自覚する話、ですかね。一瞬島荘を思わせる町の伝説から、そっちに力を注がずあくまで2人の少年の気持ちにしぼった筆致がさすが栗本薫!語り手の少年の視点で語られる真の名探偵の産声と自分の血の中の叫びが秀逸と思う。若すぎて思い至れなかったことへの思いもしっかり描いて満足。はかなく美しい力作でした。2020/06/26

kagetrasama-aoi(葵・橘)

7
伊集院大介シリーズの第十八作目。シリーズを通読していると、前作が伊集院の青春時代のお話、そして今作が十四歳の少年時代のお話で、とても興味深かったです。舞台は架空の都市”平野”。血生臭い伝説が残っていて!ちょっと横溝正史氏の香りが漂っているみたいな……。友人として登場する及川徹くんが凄く朴訥でいい感じ!この”平野”って”大導寺家シリーズ”と繋がっているんですよね。栗本ワールド、堪能致しました!伊集院少年が何を感じて名探偵となっていくのか、謎解きと共に凄く面白かったです。最後のサプライズも素敵でした。2017/04/19

白いカラス

6
今もこのシリーズが続いていたならば、伊集院大介も60歳過ぎ。そんな伊集院大介の活躍も読んでみたかったですね!!残念!!2017/11/09

kaizen@名古屋de朝活読書会

4
中学生の頃の思いが,よく伝わってくる。 自分が考えたことを,大人に馬鹿にされて,早く大人になりたいと思う。 どうして,中学生の頃の思いを,まだ保ち続けているのだろう。 栗本薫さんは,いつまでも,少年のような女性なのだろうか。 透明感のある人物像,悲惨な状況をさらりと書き流す力量。 どこまでが実話をもとにし,どこまでが想像なのだろう。 悲惨な殺人事件が続いたことがある。 阻止できなかったことを悔やむ気持ちが大切だと思う。 本作の主人公である伊集院さんの知人が,警察官になったことが救い2011/06/13

JINKO@灯れ松明の火

4
11-82中学2年生、14歳で生意気盛りで、初々しい伊集院さんを新鮮な気持ちで読みました。正に誕生編ですね。たどたどしくて、まだお尻にカラを付けたままいきがっている中坊だけど、後の「名探偵・伊集院大介」の片鱗はいたるところにありました。最近ワタシ的には空振ってばかりでしたけれど、久し振りに伊集院さんを堪能しました。お名残り惜しいです。2011/05/25

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