内容説明
定廻りに加勢し、大捕物で手柄を立てた高積(たかづみ)見廻り同心・滝村与兵衛。見込まれて新たな探索を命じられる。五年前から〈百まなこ〉と呼ばれる面をつけ、極悪人のみを殺す義賊が横行していた。南北奉行所ともに威信をかけて捕縛を競うも、正体は杳として知れない。与兵衛は江戸一の悪党“千頭(せんず)の駒右衛門”に接近、〈百まなこ〉を炙り出そうとするが…。気鋭の著者による文庫書き下ろし、痛快時代小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
65
① 南町奉行所高積見廻り同心、滝村与兵衛の活躍の物語です。滝村は、高積廻りとして、町屋の者が行きかう河岸やお店前での荷の積み下ろしに違反や乱暴な振舞いがないか、人出の多いところで通行の邪魔になるような荷の扱いをしていないかどうかを見回り、取り締まることを日々おこなっているが。定廻りや臨時廻りのように事件の調査や捕縛を役目としてとしていない分、大立回りはなかったが、お店や町屋の様子には詳しかった。→2022/10/18
Kira
7
シリーズ第一弾。南町奉行所高積見廻り同心の滝村与兵衛は、定廻りに加勢した大捕物で手柄を立て、新たな探索に加わるよう命じられる。「百まなこ」と呼ばれる面をつけた義賊が極悪人を殺害する事件が相次いでいたが、 その正体が全くわからない。与兵衛は江戸一の悪党といわれる男に近づき、百まなこをあぶり出そうと試みる。個人的に気に入っている作家さんの捕物シリーズで期待して読んだが、主人公がとても真面目で、もう少し型破りなところがあってもいいのではないかな。脇役にも物足りなさを感じた。 2020/07/24
文句有蔵
5
悲しい恋の話。この作家のウィットとユーモアが好きで手にした一冊だが、期待した可笑しみはなく、ただただ切ない読後となった。在り来たりといってしまえばそれまでかもしれないが、それでも三文芝居に堕していないのは流石。……尊敬し、崇拝し、自慢ですらあった父親に裏切られた子供の、親から貰った名を捨てた絶望が哀れでならぬ。惚れた女の泥を喜んで被る男気が、筋目を通して求婚出来ずに来てしまったのだろう。立ちすくみ合ったような男と女だったのだ。……この二人、なんとかしてやれなかったんですかい、里山さん?(._.)2015/05/11
woo
4
戻り船同心シリーズに比べると相対的評価がやや低め?な本シリーズだが、ストーリー性はむしろこちらが上なんじゃないの😅 終わりが残念2019/09/22
めにい
3
正統派の江戸物。それにしても日本の贈り物文化は伝統なんだと納得。今でもお中元お歳暮に人が奔走するわけがわかる。2014/07/04
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