内容説明
飢えた子供たちの前に立ちはだかる“死のキャベツ畑”
スティーヴン・キング絶賛SFスリラー巨編！
土中にひそむ奇妙なミミズの群れに仲間が食い殺され、頼みの綱だったキャベツ畑に手を出せないサムたち。敵対グループの襲撃もふたたび始まり八方塞がりのなか、孤軍奮闘するサムだが、深刻さを増すばかりの“飢え”が極限状態の子供たちを追い詰め、ついに最悪の事態を引き起こす……！加速していく狂気。じょじょに明らかになるこの世界の秘密――見逃せない、シリーズ第2弾！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
69
怒涛の展開で物語が進んでいくため、ページをめくる手が止まらなかった。登場人物が多く、それぞれが重要な役割を担っているので次々に場面が変わり同時進行していくが楽しんで読むことができた。飢餓からくる極限状態での集団心理は恐ろしいものがある。多くの犠牲は出たものの、様々な能力を持つ仲間たちが協力し合って困難を乗り越えていくのは痛快だった。とりあえずはボスキャラを退けた感はある今後どうなっていくのか益々気になる。2020/02/17
ゆかーん
55
ますます殺伐としてきた後編。リーダーのサムは指揮力を失い、弟ケインは謎の声によって操られ、ジワジワと収集のつかない事態に追い込まれてしまいます。ケインの仲間のドレイクの暴走により、町全体が危機的状況にある中、サムは頭を抱えて怯えてばかり…。このまま拉致のあかない状況になるのかと思いきや、サムを救ってくれたのが意外にも、いじめっこのオークでした！彼の存在が今後の物語に進展をもたらす予感を感じます。謎の声・ガイアファージの危険を制してくれたダックの死を悲しみつつ、次の3巻の発売を待ちたいと思います。2017/03/31
りょうこ
42
怒涛の下巻。子供達だけ残された世界で食糧難に立ち向かい、敵から街を守り..とやることありすぎ！リーダー大変！登場人物も頭に入ってきたので、忘れる前にⅢ行っちゃいます！Ⅳが出るのいつなんだー！また忘れちゃう〜！早くⅣを！2017/06/01
detu
39
登場人物の多さとシチエーションの複雑さに悩まされながらも読了。『閉ざされた不思議な地域』に取り残された15才以下だけの物語。 副題の通り子供達は食糧難に苦しむ。極限状態にありがちなパニックと対立が細分化されて崩壊寸前のコミニュティ。しかし最大の悪は別の所から飢餓を満たすため不思議な能力で有りとあらゆる者を翻弄する。主人公たちは誰と、何と闘っているのか？時間は刻々と過ぎて行く。手に汗握るSFサスペンス。一応の結末を迎えるも府に落ちぬ箇所数々。物語はまだまだ続くようだ。それ故にあやふやで終らせているのだろう。2017/04/10
ゆう
37
シリーズ2作目下巻。飢餓によりとりあえず自分が食べるものにありつけるなら…と暴徒化する子供達。過酷な状況でこれはヤバイわ。いつかまとまることは出来るのかな？元いじめっこのオークがいい人に見えはじめた。しかし、ダイアナとブリアナとブリトニーがごっちゃになってきた。名前が似てるのはダメだぁ。購入時にはキャベツ収穫中なのね…くらいで他に何も思わなかった表紙のイラストだったけど、読み終えてみると命がけの状況だわ、これ。2017/01/15
