内容説明
【2017年7月公開・映画『ディストピア パンドラの少女』原作】その少女の名はメラニー。大好きなジャスティノー先生と教室で会えるのを心待ちにして、独房で過ごしている。移動はいつだって車椅子だ。兵士に、手足と首をストラップで厳重に固定されて――。人間の精神を失い、捕食本能だけで行動する〈餓えた奴ら(ハングリーズ)〉によって、滅亡の淵にある世界。だが、メラニーのような奇跡の子供たちが、荒廃した街で発見される。世界を救う鍵を求めて、ロンドン北の軍事基地で子供たちの研究プロジェクトが進められていた――その日までは。一気読み必至のエンターテインメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
85
聡明でジャスティノー先生が大好きな少女、メラニー。彼女は何故、自分達が拘束、監視された状態で授業を受けているか、そして自分達が何者であるのかを知らなかった。自分が何の為に生かされてきたのか、そして生き残ったきっかけさえなければ。どんどん、最初の印象と変わってくる大人達が印象的だ。女性陣はどちらも世界を救うためであれ、生徒を守るためであれ、現実を見つめずに口だけは達者。エゴを優先し、メラニーに対しては対等に見ていない。対して一番、無骨そうに見えたパークス軍曹の方がメラニーへ幻影も持たない分、公平に思える。2018/11/03
tom
17
フェリーの中で読了。物語は、ウォーキング・デッド が走り回る世界。これだけで十分怪しい物語となってしまいそうなのに、でも、そうではなかった。この物語、予想外に読ませる物語だった。かくかくしかじか、かくの如き展開で、この世の中は、こんなことになってしまったという説明がきちんとされていして、その上で物語が進行する。だから、物語の世界にすんなりと同化できるわけです。ひょっとしたら、なかなかの優れものか。2017/06/21
こぽぞう☆
7
感想は下巻で。2020/07/05
duzzmundo
7
普通にそれなりに楽しく読めますが、amazon界隈ではいやに評価が低いもよう。ウォーキングデット感が強すぎるからなのか? どっちが先だったとかは下巻を読んでから調べようかと思います。飢えた奴らがはこびる世界で、飢えた奴らと同類でありながらも知性を持った子供たち。研究対象として隔離されていたが、研究施設に飢えた奴らの大群が現れてーーというわかりやすい展開。最終的にどういうふうに着地するのかが気になるところ。2020/04/10
そら
5
飢えた者たちによる荒廃した世界。その世界を救うため、奇跡の子供たちを研究する軍事基地。奇跡の子メラニーと生き残った人々ひ助かるのか? スタートは微妙だったけど、突然、面白くなります。 飢えた者たちから、ジャスティノーらは脱出出来るのか? 下巻が気になります。2019/09/08