内容説明
2016年4月、東京海洋大学准教授に就任した著者が、今年4月に新設された海洋資源環境学部スタートのタイミングで、メタンハイドレートを専門的に且つわかりやすくまとめた一冊。
日本海側の表層型メタンハイドレート研究の第一人者である青山千春博士が、この貴重な我が国の自前資源に関わる第一線の研究者、実務者20人と現状とその問題点、そして希望と展望を語り合った。
帯には参議院議員である配偶者にして同志、青山繁晴氏の推薦文を掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinchan
14
自前のエネルギー「メタンハイドレート」、夢がありますね。石油は戦前からメジャーにおさえられてしまっています。世界トップの技術を頑張って開発をしてもらいたいと思います。2017/06/17
おおにし
13
メタルハイドレートのことが知りたくて読んでみた。対談集とは知っていたが、図表が少なくメタルハイドレートの説明も少しで入門書としては適していない。面白がって盛り上がっているのは著者だけという対談であった。国会議員の旦那さんと息子さんも登場。青山ファミリーの本といったところ。2017/09/20
乱読家 護る会支持!
7
唯一の日本の自前資源であるメタンハイドレート。青山千春博士と24名の科学者との対談集。 表層型メタハイは、自噴しないため、生産(採取)には、新しい技術開発が必要。そして、生産後に大都市圏にガスを配給するには、パイプラインが必要となる。 「日本には資源がない」前提で、日本の全てのエネルギー産業は成り立っている。 書末の提案として、「産業エネルギー省の設置」「漁業者との連携」「日本海側で天然ガスバスを」「ガスパイプライン」など。 これは青山繁晴議員に頑張ってもらうしかない。 2017/06/08
yyrn
5
燃える氷。メタンハイドレートMHの存在が日本の周辺海域で確認されてから早20年。開発されれば日本のエネルギー事情が一変するぞと期待されながら、なかなか試験研究段階から進まない事情がこの本を読むとよく分かる。原油や天然ガスのように掘り当てれば勝手に自噴するのと違い、低温固形状態で砂層の中に広く分布しているMHは減圧して強制的に、かつ事業化には大量&継続的に取り出さなければならない。それらの苦労が各分野の研究者20人との個別対論で明かにされるのだが、自らもMH研究者である著者の思い入れがちょっと強すぎる感じ。2017/08/29
Eiji Mori
1
著者の青山千春さん。 旦那さんは参議院議員の青山繁晴さん。 日本近海の海底にあるメタンハイドレート。 日本の自前エネルギー資源を実現させてください。 10年以上前、熊本大学自然科学研究科で指導を受けました。 (青山さんのウィキペディアにも名前あります) ずっと応援してます! 2017/06/10