内容説明
「ゴミ屋敷」「サービスの拒否」「孤立」等、自分に無関心となり、他者からの介入も拒む“セルフ・ネグレクト”は、支援困難事例となることも多い。本書は、セルフ・ネグレクトの概念や現状、対応法、予防策等を解説。様々な支援事例や発見のためのアセスメントツールも収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
水彩
10
前半はテキスト的な情報。事例はうまく展開できた例。なかなかチームが意識共有できて動くことは難しかったりする。現在各地域での取り組みを紹介。今後の支援の構築の整備が求められる。2018/11/17
naohumi
6
仕事上、セルフネグレクトの事例に遭遇する事はままある。何らかのヒントを得ようと読了。 前半は対応方法で後半は事例を通して、セルフネグレクトの方に対する対応が紹介されていた。 感想としては、抱え込まずチーム支援する事であったり、本人との関係構築からニーズ一緒に作り出して、人生を伴走する心がけが大切なんだと感じた。 ついつい、サービス導入ありきで考えてしまうが、サービスはあくまで手段。肝に銘じたい。2021/07/25
海星梨
4
セルフネグレクトの専門書。地域包括センター職員とそれに関係する組織で働く人向けのテキスト。事例も多く収録されており、参考になった。しかし、セルフネグレクト=ゴミ屋敷という世間のイメージに本書もとらわれてしまっている。しかし、ゴミ出しができない・排泄がうまくできないといった問題が根幹にあり、俗にいうゴミ屋敷になっているという側面は無視できない。そういう意味ではゴミ屋敷はある程度セルフネグレクトが悪化して場合の発見要素の一つで、それがない場合の発見や支援は難しいのかなと感じた。2020/07/19
くらーく
2
第5章から読むのが個人的には正解だったかな。いやー、セルフネグレクトって高齢者の事例ばかりと思ったけど、意外と40代、50代の事例もあって、他人事じゃないなあと。性格的にはばっちり当てはまっているし。支援される側にはなりたくないなあ、子供にはこういう思いをさせたくないなあ、と。 セフル・ネグレクトする人は、社会的交流が上手くできないのだね。親子、兄弟でも上手くいかないし、親戚、ご近所とも。そんな人の心をほぐしつつ、問題を解決するソーシャルワーカーの方々は本当に偉いなあと。予防対策がのぞまれますなあ。2020/09/05
030314
2
セルフネグレクトの人の支援の参考にしたかった。支援の成功例、失敗例も知りたかったがゴミ屋敷の人の事例が主で、目的とは少し違う内容だった。医師の立場からかかれた記事は参考になった。2017/07/30




