内容説明
◆日本とアメリカを分断させながら、最終的に軍事力をもって日本や第1列島線の国々に対する局地的な戦いに勝利する――
これが中国の真の狙いだ!
◆アメリカ・中国という超大国同士が直接戦うことに対しては、両者とも大きな抑制がかかる。
しかし、中国はアメリカとの衝突を避けつつ強大な軍事力をチラつかせて周辺国を圧迫し、自国に有利な支配的環境を作ろうとしているのだ。
◆中国が本気で尖閣諸島、あるいは沖縄の南西諸島をとりにきた場合、いったいどうなるのか?
トランプ大統領のアメリカは本当に助けてくれるのか、自衛隊の戦力で太刀打ちできるのか、など日本人なら誰もが気になる問題に、元・陸上自衛隊幹部学校長が答える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
31
元陸自幹部学校長、陸将が中心となって編集、17年著。ほぼ他書で触れられている事がカバーされている。「foreign policy」16年1月号に日中尖閣戦争のシュミレーション記事が載ったという。これによると5日で勝敗がつき日本は多大な犠牲を払うという。ランド研究所が下書きしたもので、米国政府は関わっていないので現実とは程遠いものと思われるが、日中は真摯に受け止める必要がある。元陸自幹部が述べている様に、現在の状況ではとても中国に対抗する事が出来ない。他国と連携しながら、防衛計画の見直し、予算アップ 続く→2019/07/22
babochan0517
1
対中国について取り得る施策について、国家政策~作戦レベルまで、政策文書や要人発言をエビデンスにバランスよく、かつ終始落ち着いた筆致で記された好著。中国には、我々欧米型の民主主義国家には容易に理解できない「国家百年の計」がある。これを見誤ると、「経済的相互依存を踏まえると対中軍事衝突の可能性は低い」という国際関係論におけるリベラリズムが陥りがちな誤謬に嵌ることとなる。彼らにとって、中華帝国の再興としての領土拡大と経済的繁栄は、表裏一体である一方、ある意味「別腹」でもある点に留意したい。一読を薦めたい一冊。2020/04/19
くらーく
1
本書が出版された当時より、さらに日中の差は広がっているだろうなあ。大事なのは、もし戦わば、ではなく、中国の野望を阻止するところですな。そのためには、中国が日本と戦うとやっかいだな、と思わせる事でしょうな。 ここで記載されている戦略については、素人なので判断つきかねますが、少なくとも同盟国も一緒に戦うと思わせないと。そして、日本と戦っていると他の方向(他国)が攻めてきて、中国が分割される脅威を持たせることでしょうなあ。 ロシア、インド、台湾、ベトナム等々との協力関係でしょかねえ。などと妄想しつつ読了。2019/10/05
aki
0
米中もし戦わば[ピータ・ナヴァロ]と内容は同じ。防衛省のオブザーバの方々と米国の政策顧問の視点が同じことを確認できる。本書では、その他に自衛隊の部隊運用の変更点を確認できる。2017/07/22
tatsuya izumihara
0
日本の防衛費を増強し中国の進出に対し抑止力をもつこと。ASEAN諸国との連携の必要性。日米安保によるアメリカの日本への保護など参考になった。ただ筆者の志向の偏りと主張の根拠に対していささか疑問を抱く部分もあった。2017/06/16
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