- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
不思議な学生寮「ともきんす」に暮らす〈科学する人たち〉朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹……彼らが遺した文章と一組の母娘の出会いを描く、高野文子11年ぶりの新作コミック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろんこ*勉強のため休止中
229
朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹。4人の科学者の遺した言葉と、彼らの本を漫画で紹介した作品。高野さんの絵は丸っこく、どのコマにもあまり動きはない。イラストや本の挿絵を眺めているようだ。レトロなんだけど、それだけではないようなデザイン性の高さ、デフォルメの仕方にハッとした。また科学者の言葉を元にした短い物語が、不思議な寓話のようで引き込まれた。特に中谷宇一郎の端正そうな随筆は読んでみたい。あと巻末の盆踊り。一つ一つの動きをイラストとして分解、漫画で表現したコミックエッセイには圧倒された。すごい!2015/01/19
♪みどりpiyopiyo♪
175
「どんどん大きく描いていったら、星の絵はとうとう、輪っかになってしまいました。」■不思議な学生寮「ともきんす」。お二階には寮生さんが4人。朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹……。■テーマは「科学者たちの言葉」。日本の優れた科学者たちが残した文章を 今読み返すその意義を、架空の学生寮を舞台に「科学する人たち」と一組の母娘の交流を通じて描いています。■フィクションとノンフィクションのあわい。次元の歪みに自意識の揺らぐ感じが心地よいお話でした♪ 作中で紹介される本を読みたくなります( ' ᵕ ' )2016/01/31
fukumasagami
132
紅茶を入れていたら、再び妙なことに気づきました。ティースプーンが平らなのです。また、さっきの球体世界にもどってしまったようです。テーブルもお皿もそりかえって、紅茶の表面もふくれあがっています。それからくぼみのあったスプーンが平らになって、お茶に沈めて、持ち上げると、こうなります。水面のカーブから想像すると、足の下の地球が、ずいぶん小さくなってしまったことがわかります。1 2 3 4 5 6 7 半周するのに7歩。一周14歩、というところかしら。14歩といったらこの家の端から端までと同じじゃありませんか!2015/01/03
AKIKO-WILL
118
テキストみたいな大きさの本でビックリしました。そして、話もチョットいやかなり高度なマンガです。妄想でもし自分の家が下宿屋で2階に科学者の学生さん達が住んでいたら?朝永振一郎さん、牧野富太郎さん、中谷宇吉郎さん、湯川秀樹さんが出てきます。とも子さんとキン子ちゃんになった気分で話を聞いてみたけど難しい!!でも少し賢くなったかな?2016/03/24
KAZOO
105
高野さんの本は「黄色い本」しか本格的に読んだことがなかったのですが、このような本があるとは知りませんでした。ここの読み友さんの紹介で図書館で借りてきたのですが、読んでみて自分でも購入しようと思いました。科学の分野の高名な学者さんの話をうまくコミックにまとめてくれて知的好奇心を満足させてくれます。2015/05/08