内容説明
「この番組が終わったら死のうと思います」深夜の人気ラジオ番組に一通のメールが届いた。ディレクターの安岡は自殺を止めるよう呼びかけたいと主張するが、周囲は大反対、番組は始まってしまう。ところがパーソナリティのカリスマ芸人・奥田が、突然メールの送信者を挑発、緊張が走り…。番組終了まで二時間。リスナーの命は? 著者渾身のタイムリミット・サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっとん
69
五十嵐さん、2作目。 迫りくるタイムリミットにハラハラしながら読みました。 緊迫感に対して仕掛けが少なく、中盤の盛り上がりを回収しきれていない感じもありますが、テンポが良いので入り込みやすかったです。 初めて読んだ「1985年の軌跡」とは雰囲気が違うものの、どちらも読みやすくて面白かったのでもっと他の作品も読んでみようと思います。 特に「リカ」を読んでみたい。2020/04/08
よんよん
51
五十嵐さんの文は、なぜか引き込まれる力をもっている。この作品もラジオの深夜番組に送られた一通のメールから始まるが、それをめぐって番組のパーソナリティとディレクターが時間と闘いながらメールの送り主を探すというだけのこと。なんか、よかったと思う気持ちになる。別の作品も読もうかな。2015/11/15
mr.lupin
47
「この番組が終わったら死のうと思います」深夜の人気ラジオ番組に一通のメールが届いた。これは一体どういう事なのか?単なるイタズラなのか?ディレクターの安岡は自殺を止めるように呼び掛けたいと主張する。しかしパーソナリティのカリスマ芸人の奥田はメールの送信者を挑発してゆく。ラジオの生放送と言うことだったがもう少し臨場感がありスピーディーでスリリングな状況が味わえれば良かったかな。あと自殺の原因も今一つインパクトが弱かったような気がした。⭐⭐⭐⭐★2022/04/24
Yosshiy
36
深夜の人気ラジオ番組に一通のメールが届く。「この番組が終わったら死のうと思います」。ディレクターは番組内で自殺を止めるよう呼びかけたいと主張するが周囲から大反対され、この話題は触れずに放送する事になった筈だったが、パーソナリティの芸人は番組が始まると突然メールの送信者を挑発し、局内もリスナー達も大混乱に。番組終了までに自殺をくいとめる事は出来るのか?う〜ん。惜しい。タイムリミットサスペンスと言ってる割に緊迫感や展開の変化に乏しく、中弛みを感じちゃったなぁ…。 面白く無かった訳ではないのだが…^^;2018/08/28
犬こ
28
超人気のお笑い芸人の深夜ラジオ放送に、リスナーから自殺の予告。パーソナリティー、ラジオ関係者がラジオを通じてなんとか阻止しようとする。長々と間延び感がある割には、動機、結末もあっさり。ラジオのパーソナリティーは、ダウンタウンの浜ちゃんが意識されているように感じました。2015/04/30