内容説明
太陽系のどこかに浮かぶ廃棄予定の円柱型コロニーには、いまだ一定数の住人が暮らしていた。ヘイウッドとキャットもここで生まれ育ち、唯一の愉しみ――ホバーバイクで人工太陽に衝突寸前まで接近する度胸試し――を繰り返している。将来の展望も生産性もないまま、流されて生きる鬱屈した毎日。だが火星から戦争を嫌って亡命してきた元軍人ジャクリーンとの出会いから、ヘイウッドはどう生きていくのかを模索し始める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
21
全編通じて悲壮感漂う作品だった。2017/04/21
けいちゃっぷ
12
大抵の本は購入してから1年以上寝かしてしまうのだが、この本は何故か読みたくなって早めに読了したが、うーん。 ガジェットはてんこ盛りだし、廃棄コロニーの外では不穏な動きも感じられるのだが、コロニーの中だけで小さくまとまってしまってる印象。 外はどうであろうと俺は俺を貫き、ひたすらに飛び続けるということか。 続きはいくらでも書けそうだが・・・。 318ページ 2017/05/27
ごぅ。
10
命を懸けることへの無頓着さから片翼をもがれて失墜。無気力と無防備と無関心。執着と怨念と情熱。空に放っては顔面で受ける滑稽と悲哀。。SF的な設定と揺れ動く感情の人間味。過度な期待は無い方がマシだ・2019/01/19
ぎん
10
「イージーライダー」とかの映画を思い出させる青春小説。廃棄予定のコロニーでホバーバイクに跨がり死と隣り合わせの飛行を繰り広げる若者たち。SFと屈折した若者って相性がいいよね。2017/09/04
ファーラス
7
酩酊病の飛行少年たち……中二病の非行少年たちが、自分らの殻から飛び出て一歩踏み出すまでの粘り腰の寓話……なんだけど、いささか寓話すぎて物語としての勘所はスカしてしまっている。機体2機用意というのも物語のための物語だし、ラストの見せ場も、それじゃないだろ&置いてけぼり感強し。物語としてはC級D級で、テーマ的には作者が「鳥葬」シリーズ3作でじっとり書き切っていることなので、少し自作へのハードルを下げてしまったか。江波先生は「雰囲気ノベル」に行って欲しくない。2017/04/13
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