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内容説明
2011年、中国政府は毎月のように金融引き締めを実施しているが、インフレが収まる気配はない。一方で、雇用者数の8割を占める中小企業が金利上昇により銀行から融資を受けられず、倒産ラッシュが勃発。金融引き締めの手綱を緩めれば食品価格が跳ね上がり、中国全土で暴動が勃発するため、中国政府はもはや手立てがない状態だ。リーマン・ショック後に約48兆円(4兆元)の財政出動をし、壊滅的な先進国の輸出を支えた中国は、その副作用でまさに自爆寸前。中国が内包する矛盾だらけの経済の実態を暴く。
目次
序章 中国バブルの崩壊は目前に迫っている!
第1章 ジャブジャブ刷ったカネで溺死寸前
第2章 本当はリーマン・ショック前から悪化していた中国経済
第3章 中国不動産バブルはここまで悪化している!
第4章 インフレで死ぬか、バブル崩壊で死ぬか
第5章 民衆による暴動が止まらない
第6章 軍事大国の脅威と恐ろしさ
終章 革命前夜―暴走時代の幕開け
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
46
経済のほうはサッパリ、でも旬な話題なので読んだ。ななめ読みですが。2011年の本、バブル危機はその頃から指摘されていたんだ。いつ破裂してもおかしくない状態、最近の爆買いもなんか異常だと思っていた矢先の株価急落、リーマンショックのようにならないとはいえないな。2015/07/09
ふぇるけん
6
中国はまがりなりにも共産党指導者の強力(そして強引?)なリーダーシップのもとに成長を続けているものと思っていたが、それが蜃気楼かもしれないということに気づいた。状況としては不動産バブル時代の日本よりもひどいかもしれない。大卒の人が安い仕事に群がり、小規模な暴動が増え、軍が暴走しはじめる・・・中国へのオフショアへの依存が過ぎるとどこかで日本も大ダメージを受けそうだ。中国の経済状況を知るのに非常に良い本でした。2012/07/03
HANA
6
読むときは著者の立場によるバイアスに気を付けて読まなければいけないが、それでも中国の経済情報、特にインフレについて深く知ることが出来た。著者は民衆がタブーを破ることにより民主化が深く浸透するという考え方のようだが、個人的にはそううまく行くとは思えない。それにしてもバブルが弾けたらどうなるんだか、日本は余波をうまいこと切り抜けてほしいが、今政権取ってるの民主党だからなあ。2011/10/18
nchiba
5
中国の経済問題はのっぴきならないところまで来ていて、それはそのまま社会不安につながり、結果、中国政府と軍は対外的な暴走を始めるだろうという怖ろしい警告を結論とした本である。中国政府が暴走するというよりは政府がコントロール出来ない軍が暴走するということだろう。これではとても先進国への仲間入りなど夢のまた夢ということだ。中国の巨大な北朝鮮化は破滅への道でしかない。2011/11/30
シュラフ
4
中国経済の牽引役は「対外輸出」と「固定資産投資」。中国経済の内需と外需のアンバランスは問題。中国の消費性向は37%。対外輸出を支えるのは安価な労働力。所得増が必要だが、競争力低下の懸念。不動産業GNP占率は約10%。銀行の不動産関係融資は10年で100倍で、不動産はバブル状態。この31年間(1978年~2009年)、中国のマネーサプライは705倍。紙幣大量発行でインフレ懸念が大。ソロスは「中国はインフレ抑制の機会を逸し、経済がハードランディグ(景気の急激な失速)となる恐れ」と予言。2012/10/25
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