竹書房怪談文庫<br> 「超」怖い話 ひとり

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竹書房怪談文庫
「超」怖い話 ひとり

  • 著者名:久田樹生【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2017/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801910690

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内容説明

恐怖の穴に頭から呑みこまれていく……誰も助けてくれない闇地獄。奈落の実話怪談! ガチ怖の鬼、直取材にこだわる久田樹生が血の滲む指で拾い集めた最新実話怪談集。マンションの集合ポストに入れられる謎の球体。入れられた家は…「けん玉の球」、父親と二人の息子、不思議なくらい顔が似ている一族には恐るべき因縁があった…「同じ」、隣家のベランダから聞こえるでんでん太鼓のような音。音は発砲スチロールの箱から聞こえるようなのだが…「トロ箱」ほか、ぞくりと寒気の走る恐怖実話28編を収録。生きるもひとり、死ぬもひとり。この恐怖は誰も代わってはくれない……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

261
久田樹生さんの本書の怪談には大きく2通りのパターンがありまして、特に何の因果もなく突然に不幸に見舞われる場合と過去に悪事を為した者が後年に報いを受けて悲惨な末路を迎える場合ですね。まあ前者は悪運・不運で自分ではどうしようもないですが、後者については後悔先に立たずで気づいた時には既に取り返しがつかないのですから本当に読んでいて真面目に生きる事の大切さを思い知らされますね。やはり人間何よりマジメが一番ですね。『けん玉の球』矢吹さんは前に住んでいた賃貸しマンションの集合式ポストに赤い球が入っているのを見つける。2022/05/10

HANA

62
実話怪談集。どの話も「嫌」感満載。登場人物が誰も彼も、目に見えないものに絡みつかれているような印象を受ける。それが過去の罪業であれ、家系にまつわる因縁であれ、単なる理不尽であれ、蔦のように絡まるそれに取り込まれ、引き込まれていく様な。普段の著者とはちょっと違ったような話も多いが、この絡みつかれるような感じだけは健在だなあ。収録作の中だと「しとめ」「なのかやま」「のたまり」等、理不尽系の話が良かったように思う。「名」や「護り袋」のような応報も捨て難いけど。日常にふと現れた陥穽、楽しませてもらいました。2017/05/20

澤水月

31
厭話多々。カメラが普及した頃、山怪ものでビジュアルな「わざと」が印象に残った。本題名は『ひとり』だが前後書き読むまでコンセプチュアル感忘れる感じ、著者はしんどかった様子。書かれていないことがあるのか?2017/05/01

鬼灯の金魚草

27
「どうかと思います」の御三方、なぜこの生き残った方はお二人の事を諫めなかったのでしょうか。人としてやってはいけないことは多々あると思います。「あげましょか」のおばあちゃんはさぞかし悔しかったのでしょう。少しいい気味でした。2017/05/09

yashico

21
王道のThe怪談!といった感じで面白かった!短い怪談は集中力切れがちな私ですがいい感じで読み終えれた。怪談らしく謎は謎のままが多め。個人的には「しとめ」「なのかやま」「のたまり」「けん玉の珠」辺りがジメっと不穏で好きかな。家族、親戚、家、にまつわる怪談。夏の夜にオススメ28話。2019/08/16

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