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内容説明
平家は倒れた。だから悪い?平清盛は悪人?では、どう悪いのだろう。“日本のルーツ”平安時代に生きる人々は、実はあまりにも、「現代人」だった。院政、摂関政治、女帝、国家……知らないことだらけの歴史を見直してみる。「諸行無常」で片づけられない日本の歴史。古代の権力世界の住人達から、新しい歴史の広がりを見る縦横無尽の史論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
9
『双調平家物語』の補完本。長編アニメや漫画でいうところの設定集のような感じです。きちんとした根拠をもとに推論し、人物像が浮かび上がってくる様がエキサイティング。橋本さんの視点で歴史をぶった切るとこうなるのかー!・・・しかし、重い。重いです。著者によるとこの本は随筆らしいのですが。二段組で352頁、しかもこれでまだ半分で『院政の日本人』に続くって、鬼!?なのに、正直なところ、面白い。豊富な系図と、関係箇所を取り出した年表も見所。橋本さんが大和政権をどう見たのか?を知りたいので多分続きも読みます(T_T)。2018/10/08
Tom
5
2006年刊。本書は副題のとおり『双調平家物語』を執筆するあたって著者が調べ上げたことがまとめてある。いわば副産物である。が、しかし、その物量たるや凄まじい。そして質である。史学を専門とする先生もかくや、いや、それ以上の仕事である。著者曰く「ハプスブルク家(中略)以上」の頭がおかしくなるような複雑怪奇な系図を参照しながら平安時代の権力構造を解明している。「『平家物語』において平氏はなぜ悪者なのか」というところから出発して、時代を平安、奈良、飛鳥へと遡っていく。これでも本書だけでは終わらず、2巻へと続く。→2023/12/30
24う゛ぃれっぢ
5
大著・双調平家物語の副読本というか作品を創り上げる過程の思考集というか。長くて重くて、おもしろい。院政のはじまりが男と女の物語だとか、父性の不在と帝王の登場とか、奈良の都の魅力的な悪女達とか。歴史上の人物達が生々しく、とても現代的に描かれ、惹きつけられます。また、双調平家物語を読み返してみたくなる一冊。2019/05/19
fuchsia
5
表層的な問題をほぐしていって、最終的にはそこから始めるのですか!というレベルまでスタート地点が遡った橋本平家でしたが、2段組とはいえ2巻本に重要点をまとめたこの副読本?あったのでまあなんとかこなせた。しかし、こっちは時系列ではなくトピック単位での構成なので結局こっちも一気読みするはめになりました。2010/09/04
よしもと まき
2
双調平家物語の副読本。こちらもかなり面白かった。橋本治すげえな。2017/08/10
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