内容説明
かつての仲間に復讐するため元魔王の少女・エルフィスザークとともに復讐の旅を続ける元勇者の天月伊織。彼は信じていた仲間達に殺された記憶に苦しめられながら、一人、また一人と自分を裏切った相手を地獄へ落としていく。次の復讐対象は、狡猾な鬼族・ディオニス。だが、本来の力を取り戻しきれていない2人は絶体絶命の危機に追い詰められ、エルフィはディオニスに取引を持ちかけられる。「どちらと組むのが利口なのか、君に教え込んであげるよ」。伊織は再び裏切られてしまうのか。「小説家になろう」発、大人気復讐ファンタジー第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
5
毒の水が蠢く迷宮にて、裏切り者の鬼、ディオニスと激突する今巻。―――水底に蠢く暗き思い、そして浮上を始める悪意達。逆境がまだまだ続き狡猾な敵に追い込まれる今巻は、伊織とエルフィの絆を確認し、狡猾で残虐な鬼へと復讐の刃を振り下ろすも、裏切り者が在籍する魔族達、そして復讐の対象であるリューザスが動き出す巻である。劣等感に縛られ破壊を尽くした鬼は水底に沈み、次なる敵は聖都に待つ。続く復讐、その先に待つのは裏切り者達。果たして二人の復讐は、最後まで無事に完遂されるのだろうか。次なる復讐とは。 次巻も楽しみである。2017/04/05
尚侍
5
面白かった。今回はいつも以上の逆境でどうなることかと思いましたが、予想外の能力の使い方が出てきたおかげで最終的にうまくまとまりましたね。ただあの能力は初見で見ればなるほどと唸らされますが、2回目以降はそれが開放されること前提で物語を見てしまうので、開放までにどう話を盛り上げるかのハードルは返って上がってしまったように感じます。ただそれを抜きにしてもここまで苦労する主人公一行は最近のラノベでは珍しいので、苦労の先にあるカタルシスをどう描き出すか、作者の力量に期待したいです。2017/04/05
ダリア
2
戦闘シーンはともかく、復讐シーンのエグさがそろそろ読んでいてきつくなってきたかしら。それにしても、勇者の元仲間が揃いも揃って屑ばかりというのも如何なものか。勇者の見る目がないだけではちょっと酷すぎる。2020/04/01
sabel
2
うおぉぉ。エグいただただひたすらにエグい。アマツもだが、敵キャラもエグいこと。30年前はわかるが33年前ねぇ。何があるのだろう?2017/04/08
玉ねぎ
1
安定的に面白い復讐極振りスタイル。敵サイトが清々しいクズも変わらず。このまま敵側にはクズを貫いてほしい。敵側に共感できてしまう様な悲しい背景は来ないでほしい。2018/03/18