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内容説明
「神」へ続く深淵に沈む女──。舞台は沖縄からバチカンへ。デュラム教授のアイデアをもとに、テルナリ、ゼルダ、ゼフィアスの3人は、それぞれのやりかたで世界の真理へ迫る。その手に掴むのは、福音か、さらなる混迷か!? ついに明かされるドル子の数奇な運命とは!? 世界征服を目論んだ男の物語、常識を凌駕する大増ページで堂々完結! おまけ漫画「その後のナチュン」も収録した、各メディア仰天の沖縄海洋SF最終巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
9
天才数学教授の作ったビデオから発想を得て世界征服を目論む沖縄SF。物語の始まりはこうであったが、話は海のように広がりイルカ・科学・宗教・ヤクザ・SFタコ部屋(?)等巻き込みながら世界中を駆け巡り、全六巻でよくこんだけまとめられたなぁ。原作が小説なんじゃないかという設定の濃度。練り込まれすぎ。味のある中年を描ける漫画は良い漫画(偏見)。一読しただけで理解できていない部分があるけど、これから何度も読みながら消化していこう。2014/04/29
ぐうぐう
7
なるほど! 藤子・F・不二雄と大友克洋を合わせたような漫画世界を表現したかったという著者の言葉に、なんとも合点がいく。そして、キャラとシチュエーションだけで転がしていくことを目指した結果が、この作品の先の読めないゆえの不思議な陶酔感を生んだということだ。スロースタータで始まった物語が、一転後半では怒涛の展開を見せるあたりも、なんとも心地いい。これからの活躍を大いに予感させる、著者の漫画家としてのプロローグという意味では、最高の出来栄えではないだろうか。2010/03/23
神戸
4
ナチュンの作者は思考がごっちゃになりすぎていることに途中で気づいている気がする。クサクサのいかにも学問というのを漫画で一気に描こうとして結局学生の夏休みの妄想でしたみたいな落ちにたどり着くのがすごく楽しかった。2010/05/23
こぼこぼ
3
1~6巻迄一気読み。怪作系の傑作でした。イルカとの交歓は「グレート・ブルー」を思い出させ,時には諸星大二郎的であったり,時には「ブラッド・ミュージック」の情報力学的展開が有ったり,のアイデアてんこ盛り(クトゥルーも有りますよ)で,この一作だけで使い潰してしまうのが勿体無い気がががが。アカデミズム出身だけに(良い意味での)ハッタリが効いている。時間の経過が判り難いのが,気になった位かな。再読必至。2015/09/23
DWAT
3
Kindleで読んでたので気づかなかったが6巻は5割増しの厚さだったのね。そりゃあこれだけの展開を詰め込んだんだから本当はもう一巻ぐらい使ってもよかったぐらいだわ。SF長編として数本分くらいのアイデアとプロットを惜しげもなく散りばめている本作は作者渾身の作品であろう。が、しかし惜しむらくは、それぞれのネタに込めた作者の考えが作品のコアとして十分にインパクトを持つほどにはプロットに練り込みきれなかったようで、読後も作者のパッションを物語の向こうに間接的にしか感じられなかった。傑作というよりは奇作かな。2014/08/16
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