大相撲のマネジメント―その実力と課題

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大相撲のマネジメント―その実力と課題

  • 著者名:武藤泰明【著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 東洋経済新報社(2017/04発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492502372

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内容説明

奇跡の「競技者自治」はいかにして創られたのか?
大麻問題、野球賭博問題などの不祥事が相次いだ財団法人日本相撲協会であるが、経営体としての相撲協会は、財務的には安定した優良企業である。この協会の経営を担っているのは「年寄」で、彼らは学校教育を受けた年限は短く、組織経営についての教育を受ける機会もほとんどなかったが、相撲競技においては一定以上の実績を上げた「もと力士」である。

年寄たちによるマネジメントが、奇跡とも言える「競技者自治」に基づいた相撲協会の安定的な経営を実現したのである。この安定した経営を実現するために相撲協会が取り組んできた多くの改革や努力についてはあまり知られていない。

本書では、経営学の観点から日本相撲協会をまず相撲協会の財務分析を行うことによって、リスク回避型の事業モデルの本質に迫り、さらには、その組織、採用、人材育成などへの分析を行うことによって、安定したビジネスモデルについて明らかにする。また、改革の方向性への提言も行っている。経営体としての日本相撲協会を、経営学の視点から分析・研究した意欲作です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

1
ダイジェスト版からの要約 大相撲の相次ぐ不祥事を見ると、財団法人日本相撲協会の経営組織は、当事者能力を失っているように思える。協会経営が年寄という、学校教育を受けた年限が短くその多くの最終学歴は中学卒業である、年寄は例外なく「もと力士」であり、それも競技において一定以上の実績を上げた者である。協会の、年寄が力士として以外の職業経験を持たないという競技者自治が成功を収めている事は、経営学の観点からは驚きである。企業であれば収益の拡大を目的として事業の拡大成長を目指し、新事業に投資する。いずれもリスクを伴う。2018/06/26

izw

0
相撲協会の経営は安定していることを検証した上で、不祥事防止策、さらなる改革案を検討している。相撲協会は、他のプロスポーツとは異なる独特の経営形態で運営されている。それがうまく運営されているの何故かという疑問が研究動機としてあるようだ。大相撲を対象として経営学の観点からの研究はきわめて少ないらしい。今後いろいろな観点からの研究を期待する。2013/09/08

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