内容説明
戦国時代に転移し、戦国大名“浅井長政”となってしまった男子学生、深井長政。彼は、絶世の美女“市姫”と毎日を過ごしつつ、浅井家の領地を開拓するため奔走していた。そして、自分が知っている史実との違いや魔物の存在により、彼はここはパラレルワールドの戦国時代であることを確信する。
“六閣家”との戦いが一段落ついたころ、帝釈月毛の世話係である彦兵衛が殺されたことが長政の耳に届く。彦兵衛は、浅井家の家宝である刀“石割兼光”は現当主の長政が持つべきと考え、浅井久政の許から密かに持ち出し、長政に提供していた。そのため彼は殺され、彦兵衛の家族も粛清間近。長政は情報を得るや否や彼の生家を訪ね、彼の妹である“久”を救う。そして彼女を直経の養女とさせ、浅井家に迎え入れることを決意する。長政は彦兵衛への義理を返すのだった。
その後、長政は戦国時代屈指の軍略家である“竹中半兵衛”を家臣団に加えるため、菩提山城に向かう。渋る半兵衛の説得のため、長政は3日間彼とともに生活することとなったのだが、半兵衛にはある重要な秘密が隠されていた……
感想・レビュー
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nishiyan
7
佐和山城に押し寄せた六閣家の大軍を撃退するために騎兵を率いて出陣する長政。何とか六閣家の軍勢を撃退したところから始まる。長政のために名刀石割兼光を持ち出したことから久政の手討ちとなった彦兵衛との別れなど多くの死と向き合うことになる長政。そんな中で仲間に引き入れようと竹中半兵衛の元に訪れると半兵衛の思わぬ境遇に接する。育った世界の常識や前世の記憶にある戦国時代との違いに悩みながらも成長していく長政が良いですね。半兵衛は今後、どう絡んでくるのか。後半に起こった陰謀をどう乗り切るのか楽しみだ。2017/10/16
爺
2
竹中半兵衛が女だったとは!(笑) 巻末で信長も参戦し、面白くなってきた。2018/07/12
菊地
2
竹中半兵衛の境遇が哀しいものだったが、なるべく幸せな結末を迎えれることを祈りたい……2017/03/11
zaku0087
1
エロシーンがなければ、なかなか面白い展開なんだがなあ。書き手の趣味なのか、読者サービスなのか。魔物馬強すぎるのと、移動速度速すぎるのと、なんだかインフレしすぎで。ナブ長もこの時点でこんなにカリスマあり?2021/06/22