内容説明
よれよれのスーツに黒縁メガネ、いつも俯き加減で冴えないダメリーマンの佐藤太郎。それは美貌と強烈なフェロモンを武器に虜にした男たちから『糧』となる体液を得る淫魔・カイトの世を欺く昼の姿だった。ある晩、カイトがゲイバーで獲物を物色していると、イケメンで有能な会社の上司・狩谷がやってくる。カイトは自分の昼間の姿しか知らない狩谷を今夜の獲物にと誘惑するが……!? ※本文にイラストは含まれていません
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らび
1
ファンタジーちっくBL世界では、割とよく出てくる種族である「淫魔」な受け・カイトと、その仮の姿である佐藤太郎の仕事上の有能な上司・狩谷の話。仕事では平凡以下な駄目リーマンで過ごしつつ、夜な夜な獲物を物色しているカイトなわけですが、まるっきりファンタジーに終始するかというとマジメな仕事の話にもページを割かれていて、ファンタジーなのに地に足が付いているという、ある意味二度おいしい感じになってます。でも肝心の「愛」が弱い気がするのはなんでだろう。別にそこで逃げなくても…と思うんですが、愛には試練も必要ってこと?2012/03/20
小杜桜香
0
大槻先生、久しぶりの新刊。ファンタジーとリーマンのミックスにはじめは戸惑った。遼平がいい子。わんこ!狩谷は理想の上司。太郎が身も心も満たされて良かった。しかし、淫魔とエクソシスト、敵対する立場なのだから、もう少し二人の葛藤があっても良かったのでは?展開がやや早い気がする。2013/04/02
sajihara
0
初読み作家さん。ファンタジー要素を含んだBL小説は久しぶりに読んだかもしれません。 自分的には結構、設定もキャラも好みで、すいすい読めました。 でも読んでいる途中で、この人がジョーカーなのでは?と分かってしまう点が残念でした。 最後は別に消息不明にならなくても良かったのではないかな……と思います。 今後も期待したいと思わされた作品でした。2012/08/10