内容説明
ニコラス王子につかえる音楽家はらくじゃない。夏の宮殿では、毎日のように演奏会や舞踏会。帰りたくても、家族の待つ家に帰れない。楽団員たちから“パパ・ハイドン”としたわれたヨーゼフ・ハイドンは、どんな知恵をしぼって王子の気持ちを変えさせたのか…。有名なハイドンの交響曲第45番にまつわる物語が、ダイナミックな音楽絵本になりました。
著者等紹介
セレンザ,アンナ・H.[セレンザ,アンナH.][Celenza,Anna Harwell]
9歳からチェロを始める。デューク大学卒業。楽理博士。現在、ジョージ・タウン大学教授。子どもたちにクラシック音楽を身近に感じてもらおうと、音楽絵本のシリーズを書きはじめる
キッチェル,ジョーアン・E.[キッチェル,ジョーアンE.][Kitchel,JoAnn E.]
セントラル・ミシガン大学卒業。卒業後、4年間にわたり、西インドで平和団体のボランティアとして絵を教えていた。アンナ・H・セレンザとのコンビで、音楽絵本のシリーズを描いている
藤原千鶴子[フジハラチズコ]
東京都出身。学習院大学国文科卒。在学中、学生オーケストラに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あおい
9
家族と会えない団員の寂しさを訴えたにもかかわらず聞く耳持たない王子に対し音楽に気持ちを込めて演奏したハイドン。そのやり方も見事だし王子がちゃんとそれを受け止めたのもいい。交響曲第45番「告別」聴いてみたいです。2023/04/05
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
『授業で役立つブックトーク』 https://bookmeter.com/books/5540025 より備忘録。【音楽 テーマ クラシック音楽を散歩しよう】「告別」交響曲→知識ゼロからのクラシック入門→アバドのたのしい音楽会→小澤征爾さんと、音楽について話をする→伝記 世界の作曲家① ビバルディ→ピエタ→おはなし音楽会1 ベートーヴェン→1000の風 1000のチェロ2020/08/07
ナハチガル
4
ハイドンの交響曲第45番「告別」の誕生を描いた絵本。避暑地の王子に付き従い、妻子に会えず故郷に帰りたがっている音楽家たち。王子の気持ちを変えるため、ハイドンは工夫を凝らしたこの曲を作曲する。この曲のことを知らず、思い入れもないので、特に思うこともなかった。ちゃんとした立派な絵本なので、登録している人が他にいないのは不思議。2015/02/27
氷高
1
宮廷音楽家たちの苦労が偲ばれる一冊。スマホでハイドンの交響曲第45番を聴きながら読んだ。中には第4楽章で"Auf Wieder sehen"という声や席を立つ音まで入っているのがあり楽しめた。第4楽章の動画は、どれも面白いのでお勧め♪ L.2023/08/22
愛理ちゃん88
0
モーツァルト、ハイドンの時代は作曲家は貴族に雇われた召使レベルの使用人であることが分かる。2015/08/23
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- 和書
- 昭和天皇と弟宮 角川選書