内容説明
生まれつき病弱なルルディ国の王女アティナ。療養の地であるフィニカの町の領主として、気さくな領民たちと明るく暮らしている。そして、亡き父が自分のためにアレサンドリ神国から呼んだ薬師ルイスへの恋心を自覚してからは、いつ死んでも悔いが残らぬよう、日々告白しては玉砕をくり返していた。そんな中、食糧危機を発端に国を揺るがす事件が起こり…? 健気な七転八倒ラブロマンス!
目次
第一章 忘れられた王女の奔走
第二章 聖王女の約束の日
第三章 王女アティナの結末
逸章 歴史の裏側に隠された、奇跡
おまけ アティナの命の使い道
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
43
少女小説が読みたいなーと思って何気なく手に取ったら、長いシリーズの一冊だったみたい。これ一冊でもある程度理解できるけれど、最初から呼んだ方が面白いと思うので(後、家系図的な物も作りながら)最初の一冊から読み直す予定です。タイトルが結構フランクな感じなのが、少女小説にしては新しい感じです。ピンクの髪が可愛い虚弱な王様見習の王女様と、発言とその内容が五歳児のような天才薬師の元気に病弱なラブコメでした。自分に一番できる事は何なのか、何を指し出せるのか、まっすぐに考えて行動に移せる二人の姿が眩しく愛しかったです。2017/05/31
ゆう
28
シリーズ6作目。4作目に登場したビオレッタのもう一人の兄でアメリアの義兄ルイス。こじらせシスコンのときはあの結果だったから、ルイスには幸せになって貰いたかったしホントによかった~。ヒロインのアティナもいい子だし、素敵なカップル。このカップリング&話、このシリーズの中でもかなり好きだわ。その影で次に幸せになってほしい人が増えてくこのシリーズ(笑)次はアルセニオスかデメトリかなぁ。2017/02/26
瀧ながれ
27
…かわいいかわいいルイスくんにお相手ができてしまってショックである…(泣)(←笑)。恋の展開もおもしろかったけど、それがどうにかなるかというところから始まる、国家レベルのトラブルに驚きました。少女小説だからと、ちょっと甘くみてました、反省。ルイスくんがちゃんと自分の心で相手を捕まえたので、それがいちばん嬉しいです。けっこう無茶をしてますが、あれこれうまく治まったのが、よかったなあと思います。そんでまた、アレサンドリ神国に、ラブラブなふたりが加わるわけですね。ハッピーな国だなあ(笑)。2017/02/11
ダージリン
20
ルイス、良かったねえ~もらい泣きするぐらい良かったです(笑)。アティナもいじらしくて、とても真摯。似合いのふたりです。物語には語られなかったけど、ふたりのために暗躍したであろうルビーニ家やアレサンドリ神国にニヤリ。あと、個人的にはデメトリとカリオペのイラストが見たかったです!2017/03/26
ぐっち
15
「こじらせシスコン」でお兄ちゃんより気になってたルイス。お相手の王女様が、病弱なのに周りのために頑張る子でお似合いだなと思いました。次に幸せにしてほしいのは・・・誰だっけ・・・。2017/02/11