内容説明
2020年の没落した日本を舞台とするサイエンスフィクション。厚生労働省、大学病院、製薬会社の人間が突然激しい発作に襲われ、廃人と化す不可解な事件が起こる。被害者は皆、ある電子メールを開いた瞬間、パソコンから放たれた強い光線を受けていた。その時、18歳でゲーム会社を経営する日比野裕之のもとに、リリカというハンドルネームを持つ女性から「あなたを買いたい」と連絡が入る。これが物語の始まりだ。彼は有能な遺伝子研究家の遺伝子から作られた人工生命体だ。2020年には彼のような「ジーンリッチ」とそうでない人間「ナチュラル」が存在し、彼らは共存か淘汰か、という選択に直面する。医療の発展やITを進化論にあてはめて解釈する独特な世界が描かれた傑作小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ema
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★★★★
をよよ
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これは読者を選ぶ作品だな、と思いました。もともと興味のあるテーマだったので すが、自分の見識の浅さを痛感。全編通して、台詞が誰のものなのか、わかりにくい箇所が多かったのが気になりました。途中からキラー君が輝き出して、この作品の中では一番好きなキャラです。2014/11/09
やぎとら
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登場人物全員がキザっぽくて気に入らず、特に主人公は18歳とは思えない言葉遣い…。またストーリーの半分以上が既成の遺伝子工学や物理学・生物学などからそのまま引用してきて並べて書いたた印象が強い。小説と言うからには、もう少し登場人物の感情を書き込んだ方がよかったのでは。クローン人間との戦いは昔からあるテーマなの、これまでの研究で分かった進化の過程を言い募るよりそっちを掘り下げてほしかった。2013/07/15
ひらひら
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クローンを作って、結局どうしたかったのか?ちょっと結末がわかんないなぁ。2009/09/25