内容説明
大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。読む人みんなが涙――この圧倒的感動に、山口幸三郎、綾崎隼、loundrawも大絶賛! “今を生きる”すべての人に届けたい、最高のラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
468
この本、刊行されてちょっとしてから購入したんだけれど、積読にしていて映画になるのを知って読んでみた。難病ものだったのか。ヒロインの喜怒哀楽がはっきりしてて可愛らしいので、かなり気持ちが入った。月の光を浴びると体が淡く光る、というのも儚げ。彼女の気持ちに応えるために、主人公の少年があれやこれやチャレンジせざるを得なくなる展開には可笑しみがある。終盤の畳み込みは定番とはいえ、センチメンタルに良く描けていて心打たれる。2019/03/07
カメ吉
459
これは『きみの膵臓~』と同じ路線な作品でした。でも最期はこちらの方が自然でよかったです。 以前ならこういう話は読まなかったけど、読んでみたら良い作品も多くなかなかオジサンでもハマりますね。(;^_^A2017/06/19
ウッディ
435
月光を浴びると身体が淡く光る「発光病」、そんな不治の病に侵されたクラスメイトの渡良瀬まみず。彼女の死ぬまでにやりたいことを代わってやってあげる約束をした僕は、彼女の無茶振りに応えていくうちに、どんな願いでも叶えてあげたくなる。「死ぬってどんな事か教えて欲しい」という無茶な願いまで叶えようとする僕の本気に、「私のいない未来の事を教えて」と言う彼女。セカチューやキミスイに通じる王道のラブストーリーでした。意外な展開はなかったけど、ストレートな内容ゆえに、真っ直ぐに心に響くのかもしれない。2018/02/03
菅原孝標女@ナイスありがとうございます
371
王道の病気×恋愛ものだったし、キミスイを読んでる身としては……といろいろ思うところはあったものの、やっぱり最後はうるっときた。最愛の人を失うとしたら、自分はどうするんだろう、なんて考えたりもした。2019/05/06
さばかん
365
う~ん面白かった。 これもある種の王道ストーリー。 お手本のような正道ストーリー。 これがデビュー作だって言うんだから評価せざるを得ない。 そりゃあ大賞もらいますわ。 これからこの著者がどのような道を辿っていくのか楽しみでもある。 ここが出発点。 ところでこれは本当にどうでもいいことだが、絵を見る限りDあるようには見えないが盛ったのだろうか。2017/03/20