内容説明
先住民が多く台湾人に心の原点と愛され、アウトドア・レジャーも盛んな台東、名所・太魯閣渓谷や日本統治時代の建物を活かした街が人気の花蓮、テレビドラマ「孤独のグルメ」でも紹介され台北から近い宜蘭など。都市が集まる西側、古都として人気の台南ともまるで違う独特の魅力を日台ハーフの著者が綴るガイド&エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
18
台湾にルーツをもつ著者による、台東の旅レポ的な読み物でした。観光ガイドではなく、現地の人のおすすめに従って、台湾の東海岸を丁寧に解説している本で楽しく読めました。原住民族との交流が多い東海岸の様々な町の情報や、温泉、美味しい食べ物も網羅されていて情報も充実。日本統治時代からの関わりも丁寧に解説されているので、台湾についてより知ることができる一冊でした。現地に行った気にさせてくれる文章も好感触です。2017/05/15
つんたお
5
あまり日本人が行かない台湾・東海岸を丁寧に紹介した本。台湾の東側って、日本統治時代の遺跡が多いのですね。著者の一青妙さんは、台湾にルーツを持つ日台ハーフの方。一青さんの父方の実家である台湾の財閥についての記載も大変興味深かったです。台湾の東側は、花蓮しか行ったことがないけど、またゆっくりいろんなところに行ってみたいなと思いました。2017/05/22
yyrn
3
台湾の人が日本に来るのは、二千年の歴史やメガシティ東京の雑踏や雪を見たいからだろうが、日本人が台湾に行く理由ってあるのかな?人情が厚く素朴で、美味しいものが色々あって土産も多彩で、変化に富んだ海や山が続き景色も良く、サイクリングも温泉も足裏マッサージも体験ができるって、それってそのまんま日本じゃん!と皮肉を言ってみたくなるのも、台湾に行くお金も時間もない者のやっかみです、ハイ。でも、肉圓(バーワン)とか羊肉爐(ヤンロウルー)とか扁食(ピェンスー)とか包心粉圓(パオシンフェンユワン)とか食べてみたい。2016/12/06
たす
2
台湾の東海岸は景色が素晴らしく何回か訪れているが、景色とグルメにばかり心奪われて、その土地の歴史についてあまり考えたことがなかったので、とても勉強になった。台東にいる足裏マッサージの名人スイス人神父さん、花蓮に入植した日本人開拓民、宜蘭はこんなにも台湾民主活動家を生んだ土地であること、基隆の港町の香り、そして筆者の先祖一族が栄えた九份…旅の醍醐味はその土地を深く知ることで何倍にもなる、そう教えてくれる本でした。但し台湾はお店の入れ替わりが激しく、もう存在していない場所も多々。悲しいけれどこれもまた歴史。2020/09/04
アーク
2
僕は本書の中で登場する羅東、宣蘭、九份、そして台東と知本温泉には行ったことがあるけれど、その道中にも素晴らしい町がいろいろとあることを知らなかった。台湾は田舎がいいし、旅は典型的な観光地よりローカルスポットの方がもっと面白い。そこに美味しい食べ物が加われば無敵だよな。風光明媚な台湾の東海岸を綴った、台湾に行きたくなる一冊。2017/01/21
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