内容説明
大阪府警の新人刑事・神木恭子は、担当した殺人事件を、別件で関わった老人の訴えを元に解決した。だが老人宅から七体もの死体が発見される。それは府警上層部が隠匿する黒い闇の一部だった。真実を暴こうとする神木だったが、彼女自身もその闇に呑み込まれていく。警察の暗部を元刑事が描く本物の警察小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
53
警察内の巨悪に挑む新人女性刑事の姿を描く警察小説。担当した殺人事件が、刑事の父の不遇な人生に関連していきます。スリリングで謎多き出だしに期待が膨らみますが、新人v.s.ベテラン、キャリアv.s.ノンキャリのありがち対立の中、不都合な人間があっさり消される組織犯罪という非現実的な様相を呈します。交番勤務をちらつかせ部下に被疑者の殺害を指示する刑事部長など、どこの国の話かと思ってしまいました。刑事に思い入れのない主人公が、事件の真相に触れ、変貌していクライマックスは暗黒小説の趣。やれやれ…残念極まりなし。2022/01/11
いーたん
23
期待してた内容とはかけ離れており、読むのになかなか難儀しました。序盤からストーリーにスピード感がないうえに、唐突な展開もあり、苦行に近かったです。また、主人公である神木恭子の終盤における変節ぶりに度肝を抜かれましたが、よくよく考えてみたら、リサを受け入れている時点で違和感を感じていたので、この作品はそういうもんなんだと理解するようにしました。2017/05/18
たーさん
19
元大阪府警のマル暴刑事が描いた警察小説❗もと警察官が描いたリアルな警察小説かなって思いますがなんとも予想が大いに外れます。父も刑事だった長田署刑事課強行犯係の刑事、神木恭子。出勤時に偶然出会った老人から管内の殺人事件の被疑者が聞き出し犯人逮捕にこぎ着けたが…。この本に出てくる警察官はほとんど悪人。主人公の神木恭子も段々悪に染まっていきます。ノワール警察小説。読んでいてほとほと疲れる😣時系列がはっきりしないのでちょっと読みづらい。暗い情念たっぷりの警察小説でした。2023/04/16
にゃんころ
9
面白かった。けど。終盤は都合よすぎだと思う。あれだけ図太い瀬名父が、あんなあっさりああなるか?あの件でちょっとしらけた。神木も豹変がすごいし、瀬名息子も詰めが甘すぎる。簡単に降伏しちゃうし。引っ張った割には張り合いのない対決でした。2018/10/20
シアン
9
人生の不幸と悪の限りが詰め込まれた作品。イヤミスかと思うほどの後味の悪さ、いや読んでいる途中からムナクソ悪い。正直、普通の警察小説とは違うので、賛否が分かれると思う。2017/04/22
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