内容説明
平安末期に大流行した「今様」を集大成し、歌詞集十巻・口伝集十巻、現存すれば五千余首を数え『万葉集』にも匹敵したとされる大歌謡集「梁塵秘抄」。このうち、後白河院が生涯を通しての今様習練、今様の歴史、傀儡女たちとの交流、編纂の意図等を綴った『梁塵秘抄口伝集』こそが主流であった。全訳、懇切な注釈に加え、今様の基礎知識も詳しく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ディプロドクス
2
声わざの悲しき…伝えるものが亡くなれば音楽である今様はこの世にとどまることができない。レコードも楽譜もない時代に歌を残したい、後白河院の切実な思いが伝わって、歴史上の人物だった院がまさしく生きた人間としてあらわれ、ぞくぞくしました。2015/03/25
そーだ
1
底本は、巻一(断簡)が天理図書館蔵旧綾小路家本。巻十は伏見宮家旧蔵宮内庁書陵部蔵本。2012/05/21
miyuki
0
6月12日中に。軽く速読。新編全集や岩波大系本に対して異論を唱えているところが多く、よくも悪くも学術書であるとおもう。手厚く関連する事物についての詳しい注がついているので、これ一冊読むだけでかなり当時の後白河院周辺の今様サロンの姿が浮かび上がってくるように思える。2016/06/12
-
- 電子書籍
- 天尊、都市に再臨する【タテヨミ】第16…
-
- 電子書籍
- 池袋裏百物語
-
- 電子書籍
- ウチの場合は(9)
-
- 電子書籍
- BikeJIN/培倶人 2020年9月…
-
- 電子書籍
- 命がけで行ってきた 知られざる日本の秘境