トラキーヨ（４）

著者名：吉田聡【著】

小学館（2017/03発売）

• ISBN：9784091831149

内容説明

登場人物／壇之浦清志（高校三年生。「タマなし」と聞くと人が変わる。）早乙女虎清（清志の祖父。通称トラキーヨ。元ニューヨークマフィアのドン。55年ぶりに日本に帰ってきた。）

●あらすじ／一家四人揃って、夕食の時間を迎えている壇之浦家。会社員の清志の父はバブル経済のアオリを食って左遷されて以来、元気がない。その上、家を抵当にいれて、借金をしてまで資金を運用していたのだった。落ち込む父をよそに、母はギャングだった祖父の話をし始めた。だが、そんな夢のような話を家族の皆は信じるはずもなく…　そこにとある老人が壇之浦家を訪ねてくる。待望の第4巻配信。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[やいとや]

殆どトラキーヨは登場しない、いよいよ看板的にどーなのよ、な一巻。キヨシの青臭くて堪らない足掻きは面白いが、成長の完成形がイマイチ見えない（弓子と付き合う、とか守れる男になる、というのが主題となるのだろうが)が、トリックスターたるトラキーヨと引き剥がす事は正解であろう。というか、トラキーヨが傍に居てキヨシの庇護者である限りその成長は延々と先延ばしされる訳だから、そうせざるを得なかった、という方が正確か。

2019/07/11