内容説明
50時間起きて20時間眠る特異体質のメイジは、のんびりした性格とは反対に、母親が失踪、父親が強盗に殺されるという過去があった。あるとき、ときどき引き受けている“監視”のアルバイトで二億円を拾ってしまい、裏社会から命を狙われるようになる。家族を、大切な人たちを守るため、知恵と友情を武器に立ち向かう。だが、その体質が驚愕の事態を引き起こし…人とは違う時間を生きる青年が挑むタイムリミットサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
93
ウルっと目頭が熱くなった。こういう話でまさかそんな気持ちになるなんて思っていなかったので、やられた〜。ぜひとも、ドラマ化してほしいなぁ…と思いながら読みました。それぞれのキャラがとても個性的で面白かったし。なんでそんなに親切なの?とか色々思いながら読んだけれど、そういうラストも良いんじゃないかなぁ…と肩の力が抜けた心地よい読後感です。2015/04/28
りょうこ
83
最後が素敵!読んで良かった!タイトルも素敵だし登場人物もみんな素敵!いい本に出会えたなぁっと素直に思う。きっとまたいつか再読します。2013/04/08
BlueBerry
53
読み易いからスラスラ読めたけど突っ込み所は満載ですね。50時間起きて20時間眠るという設定も生かしきれていない気がして「勿体無いな」と思いました。全体的には可もなく不可もない感じでしょうかね。序盤○中盤○ラスト○2014/04/10
絹恵
38
長い長い正午と深夜を繰り返す睡眠障害が、必ずしも彼を苦しめているわけではないということが朝日のような光なのだと思いました。偶然を、自身の運命に取り込むことで生まれた哀しみと歓びの連鎖が切なかったです。でも心からハッピーエンドの物語を望んでいるから、背景が暗くても、彼自身の力で輝かせることが出来ると思いました。2014/06/15
のいじぃ
37
読了。睡眠障害を抱えた主人公が巻き込まれる事件と人情の物語。5年前の作品であり長編。内容に対してページ数が無駄に多いという印象。そして、ハートフルとは言い難い、身内=善人同士の茶番劇。主人公の語りも何かとゲームプランナーを絡めますが、睡眠障害と同じく作中で強調される必要性が皆無です。くど過ぎる「自然体な自分」アピールにもうんざりしました。ナタネも魅力的な人物ではありましたが、万能過ぎて御都合主義に拍車をかけているだけでした。他作含め、郷土愛が過ぎると身内褒めをされているようで、逆に距離を置きたくなります。2015/07/29
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