内容説明
1984年、帝都東京。若くも卓越した陰陽師として働く女性・土御門晴見は、ある日、かねてより陰陽寮による日本の呪的業界の一元的支配に不満を募らせていた在野の術士・芦屋道代から呪力蜂起の宣言を受ける。誘拐を予告された皇族の姫君・澄香内親王殿下を守るため、古くより皇室に仕える退魔の一族の末裔・殿克夜らと共に事態へ備える晴見らだったが、相手の思惑は彼女らの想像を超えたところにあった。一方、姫君の身代わりに攫われた華族の少年・継実夜統は、道代らと行動を共にしながら、帝都の裏側に隠された歴史の闇を知り……。壮大なる伝奇譚、ここに語りの口を切る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Liuche
19
【KU】おすすめされて。調べたらななつま作者の過去作で期待がめちゃくちゃ高まった。敵も味方も背景をしっかり描写するスタイルはキャラへの理解が深まる。2025/09/14
ハル
12
ごめんなさい、酷評です。 やたらに設定が多いのに説明不足なまま、読者おいてきぼりで進む物語は、まるで中学生のオリジナル同人小説。「そうか!物ノ怪人形があれば百鬼夜行は簡単に引き起こせる!」って常識のように言われても困る。わからん。 登場人物達の描き方に問題があるのか、なんかキャラが薄っぺらい。唯一きちんと描写されるのが敵役の女の子。なんでコイツを主人公にしなかったんだと問い詰めたい。 460ページの長編&ページあたり文字数も多いのに、ダラダラと物語が進み、結局謎ばかりを残して終わるというのもなんだそれ。2014/08/22
cgatocairb
8
よくある陰陽師ものと放置するんじゃなかった。渡瀬草一郎『陰陽ノ京』が平安時代ものとしては一押しだが、こちらはif帝都東京。科学と陰陽師が同時代に存在する帝都東京の世界設定がしっかりしているので面白い。2015/04/14
konkon
7
良く知らなかった平将門のことが分かったような気になりました。楽しく読めたのですが、将門の話の印象が強く残り、道代と春見、夜統の話は次巻という感じでした。2014/06/14
tonkatudon
5
表紙に帝都の夜景とか入れてほしかったですね 平安時代のはなしかと思ってました おかげで、今まで積み本になっておりました しかし、平らの将門とか、何回怨霊になるのだろうかと 2012/01/22