封建制の文明史観 - 近代化をもたらした歴史の遺産

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封建制の文明史観 - 近代化をもたらした歴史の遺産

  • 著者名:今谷明
  • 価格 ¥720(本体¥655)
  • PHP研究所(2017/03発売)
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  • ISBN:9784569704708

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内容説明

封建制は民主制の反対概念として、悪しきものの形容詞にされてきた。しかし、歴史学的に検証すれば正しい評価といえるのだろうか? 十三世紀、蒙古軍の侵略をはね返した日本、西欧、エジプトの三地域では、いずれも封建制が確立していた。中国やペルシアなど、官僚制が行き渡っていた領域、あるいは東欧のように建国ほどなく封建制も緒についていない地域は、たやすく蒙古軍に踏み破られたのだ。また、ルネッサンスや産業資本主義も、極東、西欧、中東という、モンゴルの影響を逃れた地域から発展している。私たちは、封建制なる事象をどう考えてゆけばよいのか。本書では「封建」の歴史的経緯や語源をたどりながら、福沢諭吉、梅棹忠夫、網野善彦、ウィットフォーゲルなどの学説を丹念に検証。第二次大戦後、日本の敗戦は前近代の封建制が充分に克服されていなかったとする進歩的文化人の見解に異議を申し立て、歴史遺産としての封建制に光をあてた真摯な論考である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

42
著者は室町時代など中世政治史の人で、思い切った仮説を展開する学者。本書は「封建制」という歴史学的用語が、日本では"反民主主義的"という意味で使われてきた等、封建制概念の変遷史を語る、まあ研究余禄のエッセイか。実は、藤村論にかなりページが費やされ、藤村の歴史観の先見性が称えられているのだ。藤村は、日本は江戸時代に封建制を経験したからこそ植民地化が避けられたと主張したが、日本中世が封建制であるという学説が日本に紹介されていなかった頃に、西欧の学説を念頭にした藤村の博識は端倪すべからざるものがある、という。↓2016/11/11

おらひらお

3
2008年初版。何気なく使っている封建制の日本での出現とその展開について、歴史的に振り返ったものです。島崎藤村の感覚がすごいですね。やや、面白みには欠けますが、一読すべきものかもしれませんね。あと、今更ながら梅棹忠夫に関心が及びました。2013/04/18

兵衛介

2
「封建」という史学用語を巡る論争史。著者買いしたが、素人にはあまりピンと来なかった。2008/11/22

三上 直樹

1
日本と西欧に共通して存在したと言われる封建制を、歴史的に振り返りながら、明治以降にどのような論争を引き起こしてきたのかを明らかにした論考。興味を引く部分はありましたが、これをなぜ中世史の権威が語るのか、不思議です。2017/06/11

さとうしん

1
日本での「封建制」という用語やその位置づけ、評価の変遷を簡潔によくまとめていると思うが、「封建」の語の由来となった中国の封建制や郡県制との比較に関してはあまり言及されていないのが残念2015/11/09

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