内容説明
すべての政治が失敗する理由は<進化>にあった!?──糸井重里氏も絶賛。知的スリルに満ちた対談書。「美しい日本」「女性活躍」など空疎な言葉が並ぶ昨今の日本政治、はたしてこれでいいのか!? 何ごとも「心がけ」や「思いやり」が第一とされる昨今の風潮はこれで大丈夫なのか!? 誰もがモヤモヤと思っていることに、社会心理学者である山岸センセイと、進化学者の長谷川センセイが、最新の脳科学、進化学、社会学、心理学を駆使して切り込む痛快対談。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
22
柔らかに強制される「絆」と「おもいやり」に抱く不快感をしっかりと説明してくれている。絆だのおもいやりだのを勝手に大切にしてくれている分には別にどうでもいいんだけれど、彼&彼女らはそれに全ての人間を巻き込もうとする。そうした社会的な時代に沿った場の空気を読む能力って普遍的且つ絶対的な美徳ではなくて、ただただそうすることで生きることが楽になりますよというだけのこと。少し世界が変化したら揺らぐような価値観を絶対の正義かのように語ってしまう人間の考えの足りなさに不快感を抱いてしまうんだろうな。2020/03/07
おおにし
22
「きづな」とか「思いやり」の多用にうんざりしていた私にはお二人の対談はうなづけるものばかりでした。ヒトは進化の産物であり、周囲の環境変化に合わせて身体や脳を適合させることができた者が生き残ったというのが進化学からみた真実。日本人の美徳というのも日本社会の状況が作り上げたものであり、日本民族の伝統ではないと切り捨てるところがスカッとします。社会問題に対してすぐに昔の日本人を見習えと精神論を出してくる「心でっかち」の人たちに聞かせてやりたい話が満載です。2017/12/31
トムトム
21
長谷川先生、むかしは好きだったけど最近はおばあちゃんのお説教になっている気がします。環境に適応できた個体が生き延びるだけの、生命の歴史。それが永く続くかどうかは、運次第。もっとおおらかな方が長生きできますよ♪2023/03/26
bakky
12
テレビで古舘伊知郎さんが紹介していたので、借りてみた。なるほど、古舘伊知郎さんらしいと思ってしまった。私たちが心の問題にしている社会問題を動物学、進化学、脳科学など様々な視点で分析している。心の教育よりも思考力のトレーニングを。主張は分かるが、そういう考え方もあるのだなと思った。2017/03/21
Tai
8
プレディクタブルになる。自分の価値観や考えていることを旗幟鮮明にし、首尾一貫とした行動規範に基づいて行動する人間になる。そうすることによって信頼される人間になる。他人と自分の違いを鮮明にすること。 多様性は世界観や思想が違う相手であっても尊重すること。ならば自分の世界観や原則を明確にしないといけない。 ポジティブな協調性は協力して一緒に物事を解決する。ネガティブは集団内で問題を起こさないようにする。空気を読む。 独立性も二面ある。他者との関わりに消極的か、積極的に他者と関わり自己主張する事を躊躇しない。2020/04/11
-
- 電子書籍
- すみっコぐらしコレクションBook ね…
-
- 和書
- コミケ童話全集 〈2〉
-
- 電子書籍
- スーパーパチスロ777 2016年6月号
-
- 電子書籍
- 宇強の大空 13 ジャンプコミックスD…
-
- 電子書籍
- 新築マンションは9割が欠陥 幻冬舎新書