内容説明
大人の男女にとって最大のリスクは「結婚相手」である。実際の結婚と離婚でどう金が動くのか、世間には驚くほど正確な情報が伝わっていない。知っているはずの弁護士も建前しか話さないのだ。しかし、結婚相手選びは株式投資と同じ。夫婦は、ゼロサムゲーム=お互い食うか食われるかの関係にある。そんな身もフタもない男女のマネーゲームの真相と、適切な結婚相手の選び方を、具体的なケースをもとに解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リキヨシオ
28
結婚とは「所得連動型の債券」という金融商品である。離婚と言えば「慰謝料」「財産分与」というイメージが強いけど、一般にはあまり知られてない「婚姻費用」が離婚問題の泥沼化を招く一因になっている。最初は愛し合って結婚したのに…夫婦間で愛がなくなって離婚という選択肢を選んだ瞬間から離婚問題で泥沼の戦いになる。本書を読むと、所得の高い方は離婚時に注意をしなければいけないし、所得の低い方は結婚する事自体が難しくなると思った。という事は私自身(男性&中年)が結婚する事はもう無理か!最後に無慈悲すぎる事実に気づく!2017/08/28
kanki
24
結婚は所得連動型の債権。別居は婚姻費用必要だが早めにすべし。大変勉強になった。結婚、恐ろしい…2023/03/10
manamuse
24
前作が面白かった作者だったので楽しみにしてたが、数字や公式が多くて頭痛がしてきた…。ムリ〜!2022/03/11
たくや
23
終始苦い。ザッカーバーグの慰謝料の話を読んでいるとやるせなさ過ぎる。理想は生涯一緒に添い遂げるパートナーを見つけることだと思うのだが、やれ生物学的にはとか、文化的にはとか、法律的にはとか…もう何をどうだか…あ~読む順番間違えた。「売り上げを減らそう。」の前に読めば良かったぁ…。2019/08/27
小木ハム
23
『結婚=金融商品の取引』という衝撃の定義から始まり、少子化はコケの生えた結婚制度が招いたものだと指摘。離婚ケーススタディが続きなかなか気が滅入ります。未婚の人には参考になるけど、手放しではお薦めできないネガティブ本。奥さんの稼ぎが旦那より多い場合、立場が逆転するので女性が読んでも勉強になる。著者もあとがきで女性にこそ読んでほしいと仰っています。コンピ目的の調停のこじれは、そんなパートナーを選んだ自分にも責任があるという考え方をした方がいくらか健全でしょう。金欲と恨みの応酬にはハイエナだって寄り付かないよ。2018/05/08