文春文庫 紫草の縁 更紗屋おりん雛形帖

著者名：篠綾子

文藝春秋（2017/02発売）

• ISBN：9784167907921

内容説明

弟・右近の仇討のため、江戸を離れた蓮次と別れたおりんは、さびしさから針仕事ができなくなってしまう。そんなある日、おりんは大奥入りした熙姫する。喜び合う二人だったが、熙姫から大奥の派閥争いに巻き込まれそうになっていることを打ち明けられれ、おりんは将軍・綱吉主催の衣裳対決に望むことになる。一方、大老・堀田正忠が城中で刺殺され、幕閣にも暗雲が漂い始め……。好評・更紗屋おりんシリーズ最終巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[いつでも母さん]

あらあら、好きなシリーズが今回で完ですと！それは突然やってきたのですね～なんでしょう、大人の事情でしょうか？おりんの元に蓮次が戻ってきてハッピーエンド！それだけ？そうなのかい？そりゃあないよ、なんだか奥歯に物が挟まったままでお預けを喰らった感です。いや、面白かったのは事実ですが・・

2017/02/26

[優希]

波乱に満ちているという印象を受けました。大奥の派閥争いから、綱吉主催の衣装対決へと巻き込まれるおりん。蓮次のいない寂しさから、針仕事ができなくなっていたのでどうなるか気になりますよね。幕府にも暗雲が立ち込めますし。これから面白くなりそうなところで物語が終わるのが残念です。

2021/04/05

[はにこ]

ほほぅ、こんな感じで終わりなのですねぇ。ハッピーエンドではあるけど、これじゃない感。愛する人に去られてから立ち直っていく様子とか、キャラクター設定とかもなかなか良かっただけに残念。綱吉ってあんまり良い書かれ方されているのを見たことが無かったのだが、ここでは良い感じで書かれていたのが印象的。

2021/08/28

[フキノトウ]

シリーズ完結。桜木が仇討ちの旅に出て針を持てなくなったおりん。大奥に入った煕姫との再会、影で暗躍する「空蝉」の謎。読みごたえがあり楽しく読みました。ただ、店を建て直すまで読みたかった。ここで終わりなのかというのが正直な気持ち。

2018/03/05

[ﾂ ｷ *]

終わってしまいました…！！おりんと蓮次が無事再会できて良かったですが、再建はどうなるの…？？ハッピーエンドですが、すべてが明らかになってない感が…続編は本当にないんでしょうか…

2017/03/09