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内容説明
遺言の旅から帰国し、母の四十九日を迎えた。墓前で涙を流す父を、いまだに“自分の父”と思えずにいた大空。そんな時、旅の途中で受け取れなかった母の手紙が届く。――『大空へ…』手紙に遺された“生きた証”を残そうとする母の想いに、大空は突き動かされる。“母の死を、最後まで伝えなければ――”その相手が、母のかつての浮気相手だったとしても…。ファミリールーツジャーニー最終巻、永遠に思えたひと夏の旅が、今終わりを迎える――。
【収録内容】
・第14話～第19話
・描き下ろし漫画12P：兄・大地の秘められた過去の物語～高校時代からノアとパリで出会うまで～
・あとがき
・電子限定特典：描き下ろしカラーイラスト集&モノクロイラスト集＆漫画1P
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
20
帰国、四十九日、兄と父とエリーが日本に。そして、最後の旅はエディンバラに。離婚の原因を知る、そして父の再婚。そして…母がいなくなっても家族になれる。旅もようやく終わりかな。ゆるっと良い話でした。2022/01/30
あやちゃま
8
完結。お母さんの死後、遺書に書いてあるように「友人に死を知らせる」為に久しぶりに再会した兄と共にイギリスへ行く。そこで兄が同性婚してたこととか死んだと知らされていた父とも再会する。主人公の気持ちを考えたらなかなか受け入れ難い事が続くけど、母の想いを理解して前に進んでいく。受け入れるのに時間がかかってもいいと思う。2024/12/03
みやしん
7
旅と恋はしなくても人生は送れるが、コテコテの観光地だろうがベタベタな恋愛だろうが、しないよりはしただけ人生の彩りは増える。反抗期を採りそこね拗らせた澱を抱える、少年とも青年とも言えない主人公はパワーある亡母の導きでヨーロッパを巡る。家族の出している見えざる手に気づいた時、一つ一つ大人になって行く。母のソレは文字にすると｢浮気｣になってしまうかもしれないが中身は似て非なるモノだ。2019/08/26
鈴
6
帰国。母の四十九日。そして父の再婚相手の娘がやって来る。帰国する事で再び薄皮を纏うかと思われた主人公だが、一度剥がれた膜はもう戻らず、流されて居るように足を踏み出す感じは、もどかしいが眩しい。母が死に、ひとりぼっちと感じていた主人公の周りに集まった人々。これが母の遺したものか。正直、父との関係のハッピーエンド感は腑に落ちないが、破天荒風な母に似ているとされる兄が一番の常識人だったのがツボ。2020/04/11
でーたべーす
5
綺麗な締め。旅行したくなるね2017/05/12
