内容説明
「お寺」からしか知りえない、“歴史の舞台裏”がある! 6世紀前半の仏教伝来以降、日本には数多くの寺院が誕生し、大寺院は日本の歴史をたびたび動かしてきた。それゆえに、お寺からしか解き明かすことのできない「日本史の謎」がある。聖徳太子への信仰が広まった意外な真相、石山本願寺が織田信長に対抗できた理由、天海が寛永寺創建に秘めた構想など、様々な謎が解けてくるのだ。全国の有名寺院から歴史の舞台裏に迫ることで、日本史がもっともっと面白くなる一冊。(目次より)●五重塔の心柱、救世観音……法隆寺と聖徳太子の謎 ●延暦寺はいかにして、仏教界の最高峰となったか ●今も生きている!? 高野山を開いた空海にまつわる謎 ●なぜ興福寺は強訴し、なぜ南都焼き打ちが起きたのか ●高徳院の鎌倉大仏はなぜ、露坐しているのか ●東大寺を超える大仏殿が!? 豊臣家にとっての方広寺とは ●大奥をまきこむスキャンダル! 延命院事件はなぜ起きたか ●成田山新勝寺の名を高めた、歌舞伎役者の数奇な生涯とは ●皇室の菩提寺・泉涌寺で、天皇はどのように葬送されたか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Syo
15
五重の塔の心柱の謎。 四天王寺の謎。 東大寺の大仏の謎。 延暦寺の謎。 空海の謎。 三十三間堂の謎。 興福寺の謎。 鎌倉大仏の謎。 大徳寺、石山本願寺…。 なるほどなぁ〜。 よくできました。2017/03/26
こぽぞう☆
10
お寺の謎はある程度解けてるが、日本史の謎は別に解けてない。著名寺院の豆知識を仕入れるにはいいか。2018/10/14
jupiter68
2
寺がテーマに入ってくる日本史の話。寺が好きな自分としては非常に興味をもって読めた。アニメの聖地巡礼ではないけど、古刹を訪れたくなる。その場所に行って、この場所でかつてこんなことがあったんだ、なんてことを考えることが好きだ。本書を読んで、また旅行のネタをもらった。ありがたい。2024/07/09
akamurasaki
1
権力者たちと時に結びつき、時に利用し使用され、時に対立し、日本の歴史の影に日向にお寺の存在あり。お寺は富や権力、教養の集積地であると同時に、心のよりどころでもあり、最後の逃げ場でもある。日本の歴史と日本人にずっと寄り添ってきたお寺の存在。歴史の舞台となったお寺を巡ってみたくなりました。それにしても強訴怖いなぁ~2017/04/04
デコボコ道男
0
80点 どの章も見出しだけを見ると 面白そうには思えないんですが、 読んだらどれも面白かった。 たくさん新しい興味が湧きました。 エンタメ=楽しむこと=娯楽 河合敦氏のような先生がいて くれたら、少なくとも落ちこぼれは 少なく済んだでしょう。 そして優秀な人も今より増えて いたのではないでしょうか? とにかく興味を持って勉強が できたと思います。2023/12/31