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内容説明
アメリカに続き、フランス大統領選も!? グローバル“後”の世界が来る。
革命とは、新しい価値観による旧来の価値観の転覆である。
資本主義の危機は、勝利の美酒に酔ったときに始まった。
アラブの春の時は泡沫の夢として。IS台頭の際は悪夢として。ウォール街のオキュパイ運動を始めとした反グローバリズム運動の際には希望として。
ロシア革命より100年、皮肉な事にソ連崩壊後の方が「革命」を望む声・警戒する声が起きている。
アメリカ大統領選を筆頭に、極左と極右に揺れる世界はグローバル“後”に向かっているのだ。
革命は起こりえる。今こそ、その現象を分析する必要がある。
革命は、新しい価値観による旧来の価値観の転覆だ
■政治的解放が政治への無関心へと進む
■歴史修正主義は現実肯定主義から生まれた
■資本は儲からなくなると国家主義的になる
■階級闘争は利益に対する闘争ではない
■現代社会の問題は、もはやたんなる人権の問題ではない
<目次>
最初にひとこと
はじめに
序章 革命とは何か
第一章 二〇世紀革命論の母
第二章 現実肯定主義からの革命批判
第三章 新しい暴力、無政府運動
第四章 革命と反革命
第五章 新自由主義と結合した「革命」
終章 人間の新しい可能性を示す
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ex libris 毒餃子
6
革命思想を振り返る本。マルクス=レーニン主義をベースにしつつも、そこから派生して様々な思想家に触れている。革命思想において、大切なのは不可視の貧民を詳らかにすること、というのは納得。トランプ、習近平、プーチンときて、英国のEU離脱となり従前の世界観が崩れてきている今、革命思想を振り返るのは必要かも。あと、フランス革命を経験している所為か、フランス人に革命思想家が多いのは面白い。2017/01/22
荒野の狼
4
2017年1月に出版された的場昭弘経済学博士による著。251ページの新書で8章ほどに分けられ各章末には注があり専門用語・歴史事件が解説、各章も短い節と小節にわけられ読みやすいので1週間もあれば通読はできる。本書が良心的であるのは、著者の他書と内容の重複が少ないこと。マルクスの作品にしても本書では初期の作品を解説。歴史ではロベスピエール、パリ・コミューン、レーニン、スターリンらを多彩な人物からの引用から紹介。学術的に解説しているので内容に信用がおける。2017/06/25
ukmsblue
3
人権とは我々が理解しているそれではなく、私的所有を前提としたものではないか? これを命題として過去の革命が何を目指し、どこでつまずいていったのかを書いた労作。2017/01/12
Kentaro
2
ダイジェスト版からの感想 リーマンショック以降、世界中でますます貧富の格差が広がっている。貧困層の姿を実際に町で見かけるかというと、そうではなく、隠れてひっそりとしている。革命という言葉が意味するのは、現に見えているものを変革するということではなく、見えないものをくみ取り、それを変えていくということです。フランス極右派の候補者マリーヌ・ル・ペンは、支持層拡大のために「見えざるものたち」という言葉を使いました。見えざるものとは、存在しているが人々が見逃している人々で、移民労働者や郊外に住む貧困層のことです。2018/03/17
三上 直樹
2
「革命」をテーマに、フランス革命、1848年のパリ・コミューン、そしてロシア革命をめぐる思想家同士の相克を通じて、それが真の意味で革命と呼べるものであったかを論じた一冊。しかし、マルクスの視点からはそれに限定すべきだとしても、何かを変えることを革命と言うならば、より幅広く該当すると思うだけに、再考する必要を感じます。2017/03/31
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