内容説明
日本では、平和主義が外交や国際戦略の基本になっている。だが、尖閣列島を中国が軍事力で占領しようとした場合、日本が自国の領土を守るためには戦わなければならない。アメリカが助けてくれるかどうかなどと、アメリカの顔色を窺う問題ではないのである。北朝鮮に拉致された日本人を救済する問題もまったく同じである。こうした国際社会における大原則を日本人が守らないできたのは、アメリカが助けてくれるという大前提があったからである。そのうえ日本人は、平和主義が道徳的にも倫理的にも優れていると信じ込んでいる。だがいまや日本は、こうした思いを飛び越え国際社会の常識と原則に基づいて、自らの力で問題を解決しなくてはならなくなった。観点を変えれば、日本に対する軍事力の傘を取り下げようとしているトランプ政権の発足をきっかけに、日本は大きくジャンプする機会に恵まれたと言える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九曜紋
8
前著「トランプショックがせまる」では米国が世界の警察官を降りたあと、抑止力としてではなく使える兵器として核を保有する国が跋扈するディストピアを描いてみせた。従来からの日本は対米従属をやめ、独立国として安全保障は自国で完結するべく核武装すべきだとの持論は本作でも不変である。混乱する世界情勢に関与することを忌避し続けたオバマ氏への評価は厳しいが、トランプ氏への評価が変わったようだ。政治、外交の素人ではあるが、ビジネスマンとして恵まれた資質を元に今後開花させるだろうと。日本人は核武装を選択できるだろうか?2017/01/10
Shu
3
新しい大統領の誕生で、アメリカの考え方が大きく変わる今こそが、日本が変わる大きなチャンス。2017/02/15
空海
1
いよいよトランプ就任である。今までのオバマは米国の力を大きく下げたがトランプは保護主義、外交政策等に変化ありそう 日本も防衛政策、経済政策等大変なことになりそう。長い間米国の傘のしたで平和ボケしてきたわけで憲法改正も含め動きが活発化しそう。為替・株式市場もよい方向で進むことを望む。2017/01/19
山河
0
いよいよトランプ就任である。今までのオバマは米国の力を大きく下げたがトランプは保護主義、外交政策等に変化ありそう。日本も防衛政策、経済政策等大変なことになりそう。長年米国の傘の下で平和ボケしてきたわけで憲法改正も含め動きが活発化しそう。為替・株式市場も良い方向で進むことを望む。2017/01/19
Kenji Ogawa
0
トランプ政権は、中国・北朝鮮に備え、日本の軍事的抑止力、つまり核の保有を肯定している。一方、沖縄から豪州への海兵隊再配置、グアムでの軍備増強を実施している。1機数千億、兆円もするB1Bランサー、B2、B52H(グーグルしてみてね)を配備。韓国・日本にある前線基地は明らかに手薄。戦後日本の大きな曲がり角。駆けつけ警護だけでは許されない。2017/04/14